エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪・番外編】デヴィ夫人に届いた“いじめ”被害者家族からの手紙。次々と過去のいじめが明らかに。

大津の“いじめ事件”についてブログで率直な意見を述べるデヴィ夫人。彼女へ読者から一通の手紙が届いた。夫人はその内容をブログで取り上げているが、そこに綴られた“いじめ”に対する学校の対応は自己保身そのもので、大津での件を思い起こさせるものだ。

デヴィ夫人はこれまで大津の“いじめ事件”についてブログ『デヴィの独り言。独断と偏見』で何度も取り上げて、歯に衣着せぬ言葉で持論を展開してきた。7月22日に「ヤクザ顔負け、悪魔のような少年達」と大津だけでなく全国で明らかとなった“いじめによる自殺”の実態を紹介しているが、読んでいて心が痛む。

その夫人に弟がいじめにより不登校となった経験を持つ読者から手紙が届いた。デヴィ夫人は23日にその内容を「心ふるえ 胸ふさがる 手紙」として紹介している。それは11年前の出来事だが、学校側の“いじめ”に対する認識の甘さや不適切な対応は、今回の大津いじめ事件よりもずっと以前から存在することが分かるものだ。

手紙の概要はこうである。弟がいじめによって不登校となり母親が教師と話し合うが解決せず、転校を考える。ところが校長が転校を認めない。その理由は「転校の理由を“いじめが原因”と書いては困る」という信じられないものだった。

しかもそれまで転校受け入れを快諾していた私立学校側も、「現時点の校長の許可がないと転校できません」と態度を一変させたのである。学校同士で内通していたとしか思えない。それでも、周囲の助力もありなんとか近くの学校への転校を許可されるが、理由については『障害があるため』と書くことを条件にされたという。

弟は転校して通学することができたが、ある日、母親が2階から飛び降りた。母親は「いじめをした親たちと先生たちからの報復」が原因でノイローゼになっていたのだ。幸い母親は命はとりとめたが、今も精神的に回復していないという。その後は事態を悪化させることを避けて家族は口を閉ざしたのである。せめてもの救いは弟が苦しい気持ちを乗り越え、成人し、難関大学を突破したことだった。

ここでは概要として学校側が自己保身のみを考えて、いじめを受けている生徒や家族の気持ちを無視している部分を取り上げた。手紙にはさらに具体的にいじめの実態や母が受けた報復、そして家族の苦悩も書かれている。

手紙を送った読者は「大きな組織や、権力のある方の言葉が正しいとは限りません。自心の良心に直接語りかけて下さった、ブログでのデヴィ夫人の言葉に感謝しています」と結んでいた。

大津市の件から各地での“いじめ”の実態が明らかになる中で、政府もいじめ問題に取り組む支援チームを設置するという。一時期に比べて“いじめ問題”も報道が減ってきたようだがデヴィ夫人はさらに追及していく姿勢だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)