イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】ロス暴動の発端「黒人青年殴打事件」の被害者、ロドニー・キングさん自宅プールで死亡。

今から20年前に米国で起きた“ロス暴動”を覚えていらっしゃるであろうか。その発端となった警官による「黒人青年殴打事件」の被害者、ロドニー・キングさんが17日に自宅で急逝した。47歳であった。

1992年、“ロサンゼルス暴動”が発生したきっかけとなったロス市警の警官による黒人青年殴打事件。その被害者として大々的に報じられ、突然「時の人」となってしまったロドニー・キングさん(47)が、カリフォルニア州リアルトの自宅プールで死亡した。

現地のメディアが報じているところによれば、キングさんの婚約者、シンシア・ケリーさんが911コールで救急車を要請したのが17日午前5時半頃のこと。ケリーさんは午前5時に裏庭から叫び声が聞こえて目が覚め、そちらに向かうとキングさんが裸になってハイになっており、それからほどなくプールに飛び込む音が聞こえ、しかし沈んで動かなくなってしまったキングさんに慌てて通報したと話している。

また警察当局の調べにケリーさんは、キングさんには普段から重いアルコール依存症があり、ほぼ一日中お酒を飲んでおり、ケリーさんが17日午前2時頃にベッドに入った時、キングさんはマリファナも吸っていたと告げている。救急隊員が駆け付けた際、キングさんはすでに心肺停止の状態であり、しかし争った形跡などがないことから事件性は否定され、死因の特定を待つのみとなっている。

キングさんは1991年、スピード違反で逮捕された際に白人の警察官から執拗な暴力を受けた。その映像が公開されると「人種差別事件」として激論が展開されるも、翌年その警察官には無罪判決が言い渡され、ロスの黒人らはいきなり暴徒化。建物に火を放ち、店舗を襲撃して商品を略奪するなどして結局50名以上の命が失われ、“L.A. Riots”と呼ばれたその大きな暴動事件はいまだ人々の記憶に残っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)