エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「中学卒業したら働いてもらう」サバンナ・八木のまだ見ぬ我が子への発言に、東野が父親として苦言。

今の日本は大手企業に勤めていても、将来どうなるかが見えない時代である。ましてや収入が不安定だといわれる芸能人なら、尚更であろう。将来を見据えて計画を立て向上していく為に努力を重ねるか、いつ仕事が無くなっても困らないように日頃から手立てを考えておくか。同い年のお笑い芸人でも、人それぞれである。

同じ1974年生まれで誕生日も1か月しか変わらないのが、八木真澄(サバンナ)と伊達みきお(サンドウィッチマン)。2人が『東西芸人いきなり!2人旅』(ABC朝日放送)で共演し、熊本・黒川温泉を旅した。芸歴は八木の方が上だが、旅行中は全てにおいて伊達より頼りない言動であった。そんな八木を自由に泳がせながら、彼の面白さを引き出す伊達の上手さは圧巻である。旅のVTRを見ていたMCの東野幸治が「伊達くん、悪かったな」と、同じ吉本の先輩として番組の最後に謝るほどだった。

八木の相方である高橋茂雄は、“犬井ヒロシ”というキャラクターでテレビ番組『エンタの神様』で約2年間レギュラー出演し全国的な人気者となった。そこでは高橋単独での出演であって、八木の出番は一切無かったのだ。一方、7年の下積み期間、貧乏暮らしを相方の富澤たけしと共に耐えた末に、栄光を掴んだ伊達。高橋が先に全国区で有名になってしまった時の心境を、彼は八木に訊ねた。すると「何も感じなかった」とあっけらかんと答える。八木は大阪での仕事もあったし、高橋が地方での営業はサバンナのコンビでしか受けなかったから安心していたと話す。「“犬井ヒロシ”目当ての高橋の営業には、僕も一緒に行けましたから」と話す八木に、虚勢は感じられなかった。

八木も伊達も今はバラエティ番組の常連であるが、やがて40歳ぐらいを過ぎれば若手と世代交代も否めない。伊達は相方と50歳までに仕事で何をやっていくべきか、機会を見つけては話し合っているという。そして今年1月に長女が生まれた伊達は、“父親として彼女が成人するまで、何としても頑張らなければ”と決意も新たにしたのだ。

「50歳? 何も考えていないなぁ」と八木は言いながら、芸人としての先行きにはやはり不安を感じているようだ。生活のレベルを上げずに今も贅沢な暮らしをしていないという彼は、将来芸人を諦め他の職業に就いても構わないらしい。「何か副業で、店でもやるかなぁ」とつぶやく八木と、“50歳になっても面白い漫才をやりたい”と相方と日々努力を続ける伊達。そして最後に八木から衝撃発言が飛び出したのだ。彼には現在、子どもはいないが「最悪どうしても生活がキツかったら、(自分の子どもには)中学校を出たら働いてもらう」。これを聞いた伊達は「そういう考え方を、初めて聞きました」と、驚いた様子で八木の顔をマジマジと見ていた。

まだ実際に我が子を抱いたことのない八木だからこその発言かもしれない。彼は中学から大学まで有名私立に通い、比較的恵まれた家庭環境だったと想像できる。その恵まれた環境を与えてくれた両親の苦労に感謝していれば、安易に自分の子どもは“義務教育が終わったら働いてもらう”とは八木は言えないと思うのだが。あの感情がない男といわれる東野でさえ、「男なら言っちゃいけない」と父親として苦言を呈していた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)