エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「テレビの凄さ感じた」。山崎樹範が『いいとも』で主張したことで世間の対応に変化が。

俳優の山崎樹範は、昨年の10月に『笑っていいとも!』に出演したことがある。彼はその時に口にしたことが原因で、放送後の街中での対応が変わり困惑した体験を持つ。「テレビの凄さを感じた」という山崎は以降、テレビでの発言に気をつけるようになったのだ。

山崎樹範が出演したのは、昨年10月14日の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングだった。タモリとのトークが盛り上がるうちに、彼は飲食店での対応について不満を漏らしたのである。

ひとつは「鍋を食べに行くと、1人前の値段を表示して(2人前からうけたまわります)と書いていることがある」というもので、1人前の値段で食べようとしても無理なのが納得できないという件。もうひとつが「居酒屋で“2時間飲み放題”としていながら、90分でラストオーダーをとりにくるのはおかしい」というもの。それならば「90分飲み放題」となるはずだと山崎は熱く主張したのだ。これにはタモリも共感して、2人で不満を訴えていた。

それからおよそ半年後、今年の5月2日に『ライオンのごきげんよう』に出演した山崎が、その後の出来事を明かしたのである。

『いいとも』の放送後、ほどなくして山崎が友人と食事に行った時だ。店員が彼に気づくと「(鍋は)2人前からになりますが大丈夫ですか?」とあわてて確認してきた。また、飲みに行った時にも彼を見ると「申し訳ないですが、ラストオーダーが90分なんですよ…」と恐縮されてしまったのだ。

山崎は『いいとも』の大舞台に出演したことで、「自分も気分が大きくなり強気になっていたようだ」と当時のトークを反省した。彼はこれから食事に行くたびにこれではたまらないと「そんなに怒っていませんですから! 大丈夫ですよ!」とテレビから世間に呼びかけていた。

特に『いいとも』のテレフォンショッキングの場合は視聴者の多くが昼食や昼休みであり、話の内容も受け入れやすいために影響力がありそうだ。

思えば、以前はゲストがタモリに“お土産”を持ってくる時期もあった。お気に入りのお菓子や電化製品などを持参するのだが、その商品が放送直後からヒットするのである。

過去にタレントの夏川純が出演した時、洗髪時に使う頭皮マッサージ器をタモリにプレゼントしたところ、ネットでもしばらく話題になったほどだ。その為、翌日のゲストにはメーカーから商品を“お土産”にしてもらえないかと事前に打診があるという噂も耳にしたことがある。そんな状況がエスカレートしたからだろうか、やがて“お土産”を見ることはなくなった。

その頃からテレフォンゲストも“友達の輪”から変化して行き、実質的に“番組宣伝”のためのゲストが出演する流れとなっていく。そして今年の4月9日からは、タモリが「明日のゲストはこの方です」と直接発表する形となったのだ。

こういった歴史を振り返るとテレフォンショッキングの影響力が映画や舞台、そして番組の宣伝に活用する為に変化を遂げたといえそうだ。番組の構成自体をも変えてしまうほどの「テレビの凄さ」を実感して、山崎樹範も驚いたのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)