英語で「A cat has nine lives.（猫には命が9つある＝猫は容易に死なない）」という言葉がある。今回の不幸な猫は、獣医によると「9つの命のうち、7つは失った」ほどの体験をした。

南アフリカの洗濯機は主に扉が前についているドラム式。洗濯中はドアがロックされていて開けることができない。ヨハネスブルグ在住の女性（63）は、この洗濯機で大事にしていた飼い猫を失うところだった。

女性は買い物に行っている間に洗濯機を動かしていた。買い物から帰った女性は、どこからかか細い猫の鳴き声を聞いた。いろいろなところを探していた女性が見たのは、洗濯機のガラス扉からのぞいている黒い猫の顔。猫は洗濯機の中に閉じ込められ、服などと一緒に1時間45分も洗われて柔軟剤でリンスまでされていた。急いで獣医のもとへと連れて行ったが、なんと猫は無傷だった。猫は「あなたのせいよ」と言わんばかりに、完全に女性を無視しているそうだ。

どうやら猫は洗濯機の中で寝ていたようである。幸運なことに、この飼い主は物価の急上昇にともない、電気代節約のため洗濯の際お湯を使うことをやめたばかりだった。お湯で洗濯されていたら、今頃はまさに「The cat has nine lives.（猫は容易に死なない＝猫を殺せば七代祟る）」ところであった。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）