エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「“だぜぇ”じゃないぜっ」。話題の芸人“スギちゃん”がネタを勘違いされていたことに憤慨。

R-1ぐらんぷり2012で準優勝した“スギちゃん”は、毎日のようにテレビで見かける売れっ子となった。『笑っていいとも!』にも度々ゲストで出演しており、知名度もずいぶん上がったことだろう。ところが、多くの者が彼のギャグを間違えて覚えていることが発覚したのである。ワイルドなスギちゃんが憤慨したのは言うまでもない。

ピン芸人のスギちゃんにとって、人気番組『笑っていいとも!』に毎週ゲストとして起用されることは願ってもないチャンスだ。ましてや司会のタモリからキャラが気に入られており、芸人としてこれほどおいしいことはない。

4月16日の『笑っていいとも!』でも、スギちゃんがゲストとして登場。緊急企画の“10人で答えを合わせろ!ミラクル定番ショー”の1人として回答した。“いいとも”レギュラー陣に加えて、ドラマの宣伝で訪れた大野智(嵐)、戸田恵梨香、佐藤浩市らも参加して“個性バラバラ芸能人が大集合”という状況である。

その10人の質問に答えた内容が全員一致すれば大正解となるのだが、『おにぎりの具の定番は?』、『動物を使ったダジャレの定番は?』などどう考えても揃いそうにもない中で『最近、流行っている芸人のギャグの定番は?』という質問があった。「いるぜ~! いるぜぇ~ここに」とスギちゃんのテンションが上がると誰もがニンマリしていたので、この問題だと10人が揃うと思われた。

しかし、一番手の大野が選んだ質問『苗字が“鈴木”の有名人の定番は?』が「鈴木イチロー」と「鈴木福くん」に分かれたことにはじまり、次の戸田が選ぶ『犬の名前の定番は?』の質問も「ポチ」と「タロウ」に二分してしまう。

すると三番手の佐藤が、意外にも「じゃあ、キメにいくぜぇっ!」とスギちゃんの口真似をしたのだ。『最近、流行っている芸人のギャグの定番は?』が選ばれると、共演者は“待ってました”とばかりに張り切った。スギちゃんの表情も10人が揃うことを確信していたのである。

まず千原ジュニアの答えが「ワイルドだぜぇ」で会場からも拍手が沸いた。ところが隣にいたスギちゃんが怪訝な顔をしたのだ。

スギちゃんの回答は「ワイルドだろぉ!」で、彼は「“だろぉ”ですよ」と抗議すると、ジュニアも「“だろぉ”だった。でもいっしょや」と流していた。すると他の共演者から「“だぜぇ”じゃないの?」と逆に抗議されたのだ。スギちゃんは「違うぜ。ワイルド“だろぉ”だぜ!」と主張するが、「“だぜぇ”でしょう!」とどうしても聞き入れてもらえない。

会場からも大ブーイングが起きると、スギちゃんは顔色を変えて「なんで本人がいじめられてるんだ。おかしいぜ」と困惑してしまった。

他の共演者の回答は、なんと佐藤浩市も「ワイルドだぜぇ」で、戸田恵梨香、タモリ、指原莉乃が「~だぜぇ」、渡辺直美と田中裕二も「ワイルドだぜぇー」だったのだ。

何度も同じことを主張して疲れたスギちゃんは、力ない声で「“だぜぇ”じゃないんだぜぇ」と繰り返した。

ちなみに大野智は「ホレてまうやろ」、冨永愛は「コマネチ!(だぜぇ~)」と答えたので、いずれにしろ10人が揃うことはなかったのである。こうして、全員一致を疑わなかった『最近、流行っている芸人のギャグの定番は?』の結果は、スギちゃんのギャグが不正確に出回っていることが発覚して終わったのだ。

R-1から小ブレイクして約1か月が経つスギちゃんが、バラエティの怖さを初めて痛感した瞬間だった。彼もこうした試練によってバラエティでさらに活躍できる芸人に成長してくれることだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)