イタすぎるセレブ達

writer : kohara

【イタすぎるセレブ達】俳優ジョン・ハムが強気。キム・カーダシアンに対する非難発言を撤回せず。

人気ドラマシリーズ『MAD MEN マッドメン』でお馴染みのダンディー俳優ジョン・ハム(41)が、なかなかの男気を見せている。事の発端は、ジョンのキム・カーダシアン(31)&パリス・ヒルトン(31)に対する糾弾発言。ジョンは「アメリカじゃ、愚かであることが賞賛されるってわけさ。」などと述べて話題になったのだが、その発言のすべては悪く言われたキムの耳にも入ったのだろう。キムはたまらずTwitterでジョンに噛み付き怒りをあらわにしたが、ジョンはそれを承知の上で「俺の発言に間違いはない」と言い、自身の発言撤回を拒否している。

英国版『ELLE』誌に対する俳優ジョン・ハムの発言は、以下のようなものであった。

キム・カーダシアンとパリス・ヒルトンは、アホだな。
「アメリカじゃ、愚かであることが賞賛されるってわけさ。」
「この(アメリカ)文化の中では、愚かであれば“価値ある商品”になるってこと。だって(愚か者でいることで)スゲエ給料が貰えるんだから。」

これに対しすかさずキム・カーダシアンが牙をむき、「アタシたちは、みんな一生懸命に働いているのよ。互いに尊敬しあわなくてはならないの。自分のビジネスを展開し、成功したTV番組に出演。さらにはプロデュース業をも務めて執筆もし、デザインや(商品の)クリエイトにも関わっている人間を“アホ”呼ばわり。これって、アタシに言わせれば軽率な発言だわ。」などとTwitterで反論していたのだが、これほどの反発を受けてもなおジョンは怯むことを知らない。

月曜日の朝、人気番組『Today Show』に登場したジョンは、番組ホストであるマット・ラウアーに「今もあのコメント通りの気持ち?」と問われ、次のように答えている。

「俺は自分の発言が軽率なものだったなんて思わないよ。あの発言は(軽率どころか)accurate(正しい)さ。」

訴訟国家のアメリカである。間違いなく凄腕弁護人を抱えている大富豪キム・カーダシアンを侮辱すれば名誉毀損で訴えられる可能性も頭をよぎろう。さらにTwitterで反論されここまで話が大きくなれば「ヤバイ、軽率な発言をしたかも!」などと怯んでも不思議ではないのだ。

マット・ラウアーは「『MAD MEN』のキャストの中に、同じような気持ちの人はいる?」とも尋ねているが、ここで「待ってました!」とばかりに名乗りでたのは、出演者の1人、ヴィンセント・カーシーザー(32)であった。彼はこの番組で、以下のように発言している。

「俺たちの社会で生きる人々って、テレビをつけて不愉快な人を見るのが好きなんだ。『アタシ、あの人ほどは酷くないわね。』って言うのが楽しいのさ。」

俳優ダニエル・クレイグ(44)も同様にカーダシアン一家を批判し話題を呼んだが、キム・カーダシアンとその家族が型破りな生き様を晒すリアリティ番組を毛嫌いするセレブは実に多い。だが彼女らのリアリティ番組は、リアリティに欠けている上、実に面白いこともまた事実である。「やれやれ」と心底呆れ、「え、マジで?」と真剣に驚く。その繰り返しではあるが、飽くことなく見続けてしまう不思議な魅力がタップリなのだ。くだらないと思う場面も多々あるが、そこは「だってリアリティ番組。ドラマや映画といったアートは別物だもの。」と逃げさえすれば許されてしまうポイントだろう。

ヤラセなのか、それとも真実なのか。もうそんなことはどうでもよくなってしまう不思議なエンターテインメントの世界をジョンが解せないのは残念な気もするが、思ったことをズバリ言えるご意見番セレブもまた重要なのだ。「ジョン・ハムがキムを糾弾!」、「キムが反論!」こんなやり取りを知り、「え、どんな番組なの?」と人々が興味を持つようになるカラクリもあろう。カーダシアン家はほぼ永続的に繁栄し続けると、記者は確信している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)