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【ドラマの女王】これが“ウザカワ”? 千葉雄大の新た魅力にイラっとするも…。『白戸修の事件簿』。

3月17日に映画が公開される『桜蘭高校ホスト部』にも出演している千葉雄大。その千葉が主演ドラマ『白戸修の事件簿』(TBS系)で新境地を開拓している。ドラマ版『桜蘭高校ホスト部』では、ラブリーキャラでウサギのぬいぐるみをいつも抱いているハニー先輩こと埴之塚光邦を可愛らしく演じた。そんな彼が、イケメン俳優らしからぬ“どんくさい”キャラクターを好演しているのだ。

就職浪人(第6話で内定獲得)の白戸修(千葉)は要領が悪くお人好し。面倒なことにも巻き込まれやすい。幼なじみの黒崎仁志(本郷奏多)と再会した日から、阿佐ヶ谷周辺で起こる妙な事件に巻き込まれるようになる。しかもそれらが就活の面接日と重なっていたりと何かと災難続き。それでも放っておくことの出来ない白戸は、就活もままならないまま事件解決までつき合わされてしまう。大倉崇裕の同名小説が原作だ。

イケメン俳優の登竜門である戦隊モノ『天装戦隊ゴセイジャー』でゴセイレッドだった千葉。そんな彼が白戸のときは終始、七三ヘアーに太眉の困り顔ばかりで「本当にこの子はイケメンなのか」と疑いたくなるような変身ぶりである。その彼の困り顔、言動は見ていてイラッとさせられることも多い。それなのに、なぜか憎めない。

事件を7割方解決しているのに、美味しいところは他人に持っていかれてしまう。そんな報われない白戸だから、どんなにイラッとさせられても許せてしまうのだろう。これがトントン拍子に上手くいってしまうと、人の不幸を笑いたいわけではないが、白戸らしくないと残念な気持ちになってしまう。ここが白戸修の魅力なのだ。劇中のミニコント『妄想探偵おさむちゃん』で、少しでも二枚目ぶっている姿は逆に笑いを誘う。これはもう千葉が白戸を自分のものにしている証拠だ。

物語は幼なじみの黒崎の過去に触れるような伏線も張られている。白戸はその過去にどのように関わっていくのかも注目したい。次回16日深夜放送分では『桜蘭高校ホスト部』のメンバーも登場する。ホスト部のメンバーがどのように白戸と絡むのか、そちらも楽しみにしたいところだ。
(TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)