writer : maki

【どっちが勝ち組でショー】嗣永桃子(Berryz工房) VS 菊地亜美(アイドリング!!!) アイドルグループ“バラエティ担当”対決。

最近、テレビでよく見かける“ももち”こと嗣永桃子と菊地亜美の2人は今年も注目したいアイドルだ。彼女達は所属するアイドルグループの中でもひとり、バラエティ番組で活躍する点で共通する。今回はこの2人に対決してもらいながら、その魅力を分析してみたい。

アイドルグループ界を牽引するAKB48には、バラエティ番組で活躍するメンバーが少なくない。本格的にブレイクする前は大島優子、秋元才加、高橋みなみが出演して、変顔やモノマネなども披露してこれまでにないアイドルをアピールした。以降も峯岸みなみ、指原莉乃、北原里英などがトークで存在感を出している。

そんなAKBの形と少し違うのがモーニング娘。の道重さゆみだ。彼女は“私は可愛い”ナルシストキャラに徹してバラエティで活躍すると、モーニング娘。としてではなく“道重さゆみ”として人気を得たのだ。

この道重さゆみに近い道のりを歩んでいるのが、Berryz工房の嗣永桃子とアイドリング!!!の菊地亜美ではないだろうか。

嗣永桃子(ももち)は永遠の少女的な“ぶりっ子”キャラが行き過ぎて、共演者からウザがられてシバかれたり、膝蹴りをくらったりといじられるオチが待っている。

そんな彼女だが独自に「こゆ(小指)ビーム」、「ももち結び」、「桃アタック」などを考えたり、フリップに自己紹介を描いたりしてネタを準備する努力家でもあるのだ。

また、ももちは年齢不詳のキャラクターではあるが、時おり現役大学生と明かすとそのギャップに観客が驚くというパターンも有効だ。

一方の菊地亜美はアイドリング!!!が「売れないグループ」を訴えてメディアの露出が増えた中で、アイドルらしくない歯に衣着せぬしゃべりが受けてバラエティでの起用が増えている。

グループの冠番組『アイドリング!!!』では、長い付き合いのお笑い芸人バカリズムと2011年7月に16枚目にあたるシングル「Don’t think. Feel !!!」がランキングで3位以上にならなければ「全員坊主」と公約を交わして話題となった。結果、同曲はグループ最高の3位となり坊主は免れたばかりか、菊地亜美はこのエピソードをトークの柱にして一気に人気が出たのだ。

彼女は他に「次の日の衣装を着たまま布団で寝る」など一風変わった性格を披露したりする。また、以前にAKB48と『AKBアイドリング!!!』というコラボユニットを結成していたことから、AKBとの接点をネタにすることもある。

指原莉乃に「AKBは“AKBアイドリング!!!”を無かったことにしようとしている」と迫って困らせたり、最近は音楽番組『HEY!HEY!HEY!』に初出演した乃木坂46に、「出演するのが早くない?」とにらみをきかせたりとキャラクターの幅を広げているのだ。

ただ、ももちがハロプロのBerryz工房メンバーということもあるからか、今年の2月には人気番組『ロンドンハーツ』の「うぬぼれ注意!オンナの自分番付」に出演している。本来、道重さゆみが出ていたポストだが、ももちが登場したのだ。

現段階ではももちこと嗣永桃子がキャラクターの定着、出演番組の多彩さでは菊地亜美を一歩リードしているようだ。ただしアイドリング!!!の17枚目シングル「MAMORE!!!」がランキング2位とさらにヒットしたことには、菊地亜美の影響は無視できない。その点では菊地亜美も評価に値するが、今回の主旨が“バラエティ担当”対決なので、僅差ながら嗣永桃子に勝ち点を与えたい。

いずれにしろ、2人とも今年はさらに人気が上昇することは確かだろう。どんな活躍を見せてくれるか楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)