イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】女優シャロン・ストーンしみじみと語る。流産と離婚、そして10年前の脳内出血。

真っ赤なセーターに包まれ、素適な笑顔で『AARP』誌最新号の表紙を飾った女優のシャロン・ストーン(53)。養子に迎えた幼い3人の男の子を育てながら女優業に頑張る彼女が、流産と離婚、そして10年前に突然彼女を襲った脳内出血の恐怖を改めて語った。

子育てに明け暮れる日々がしばらく続いていたが、昨年から再び映画女優としての仕事を充実させていたシャロン。すでに2本の新作を撮り終えた他、ポルノ界のメガスターであったリンダ・ラブレースの話題の伝記映画、『ラブレース』にも出演が決まり、アマンダ・サイフリッドやデミ・ムーアらと共に撮影に臨んでいる。

「子供たちに恵まれ今は本当に幸せ。育児は素晴らしい経験」と語るシャロンだが、ここまでの人生には様々な葛藤があったのも事実。特に流産と離婚、そして10年前の脳内出血は彼女の人生に大きな影をもたらしたようだ。同誌とのインタビューを抜粋でお伝えしてみたい。

■2度の中期流産そして養子獲得
「亡くなった赤ちゃんを取り出すための手術を受けることになったけど、2度目の時には36時間も手術室にいたのよ。耐え難い苦しみだった。そんな時、養子の件で依頼していた弁護士さんから偶然のように電話が入ったの。ああ、これはきっと神様からの贈り物に違いないと思ったわ。」

■01年10月に激しい頭痛で入院。小さな動脈瘤の脳内出血と言い渡される
「治療を終えて退院した時、短期・長期ともに記憶が失われていて、左脚のマヒが残っていたわ。右側は耳も聞こえないし顔面の筋肉がドロンと落ちていて、その時に思ったわ。“私は完全に美しさを失った。こんな私と一緒に居てくれる人なんているわけがない”ってね。」

■フィル・ブロンスタイン氏との2度目の離婚
「フィルは私を避けていたわ。話しかけてもくれないし、顔すら見てくれなくなったのよ。彼が私と結婚したのは、恐らく邪悪で汚らわしい理由からだったと思う。その気になってしまった私はすごくオメデタイ女よね。あの頃のこと思い出すと、ただ情けなくなるわ。」
(最初の結婚は84年に映画助監督と。結婚2年半で破局。98年にジャーナリストのフィル・ブロンスタイン氏と再婚し、最初の養子ローアン君を迎えるも04年1月に離婚。)

■どのように苦難を乗り越えて来たのか
「私だって、一度は“もうダメだ”と全てをあきらめた人間よ。でも、いつしかそれを乗り越えているわけ。人間には不屈の精神ってやつが備わっているの。それが大事なんだと思うわ。」

そして、「映画スター以外に生きる道なんて私にあるかしら。これはもう、運命そのものなのよ。ファンの皆さんも、以前のような私の演技を見たがっているのよね」と、仕事への意欲をみなぎらせたシャロン。慈善活動と女優こそがライフワークだそうだ。その甲斐あって、来月上旬に行われる同誌主催の『Movies for Grownups Awards』という授賞式で、シャロンは“Lifetime Achievement Award”の受賞が決まっているという。苦労は必ず報われるものと信じて頑張って来た彼女のこと、壇上でのスピーチでは涙すら見せるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)