アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】救急車でも例外ではない!有料道路の観光名所を通る救急車に、通行料の支払い要求。(南ア)

1月17日の地元紙によると、有料道路を通った救急車に対して通行料の支払いを要求したことがわかった。重症患者を運んでいる救急車に、支払いの義務はあるのだろうか。

南アフリカのケープタウンに、1922年に開通したチャップマンズピークという場所がある。ホウト湾を見下ろしながら急峻な山肌を進んでいく風光明媚なチャップマンズピークはツアーにも取り入れられており、ケープタウンの観光地として知られている。落石防止の堤防建設のため一時閉鎖されていたが、現在は再開。通行は有料で、車のサイズ、自転車、歩行者によって料金が違う。

昨年の12月、一本の救急電話が入った。救急車はホウトベイからコンスタンシアバーグ病院へ搬送しなければならなかった。一番の近道としてチャップマンズピークを通った救急隊員は、救急車も例外ではないので料金所で通行料を払うように言われたのだ。「信じられなかった。観光でここを通るのではなく、重症患者を後ろに乗せており、ライトも点灯していたのに…」と救急隊員は驚いたそうだ。

救急隊員はチャップマンズピークを管理している会社へ「1分1秒でも早く病院へ搬送するため、救急車は支払いが免除されないのか」と尋ねたところ、「救急車といえども免除されることはない。支払いでもたつかないよう、救急車に小銭を用意しておけばいい。料金所のオペレーターとよく話し合って解決策を見つけるとよい。どの車両が救急扱いになるかを定義するのは困難である。」との回答を得た。次に救急隊員は、西ケープ州ヘレン・ツィレ知事にもこの出来事を報告したが、オフィスは1月中旬まで閉まっているので回答不可との返事が来た。

現在のところ、救急車両も通行料は必要だそうである。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)