エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「お蔵入りには理由がある」。“アイドルっぽくない”KAT-TUN中丸の不思議な存在感。

ジャニーズグループ、KAT-TUNの中丸雄一はメンバーの中でも前に出るタイプではない。しかし、ドラマやバラエティに登場する彼には独特な魅力を感じる。特に最近はバラエティでその存在感を出してきたのである。

「アイドルらしくない」と中丸雄一がKAT-TUNメンバーやタモリから指摘されたのは、2年前の“Mステ”でのことだった。その時から逆に中丸の存在が気になりだし、KAT-TUNのパフォーマンスを見る時も彼に注目している。

当時話していた「カメラを拒否する」とまでは感じられないが、それでもカメラ目線は少なく、アピールすることもほとんど無い。そして今ではそれが中丸スタイルと見るほうも納得するようになったほどだ。

そのようにして“アイドルっぽさ”が無い中丸雄一だが、独特の不思議な魅力で存在感を出してきた。新年1月4日に放送された『ホンマでっか!?TV』でも、彼ならではのカラーで先輩ジャニーズに迫ったのである。

この日はフジテレビの新ドラマの俳優達が揃い、嵐の松本潤やV6の井ノ原快彦、そして中丸といったジャニーズアイドルも出演した。松潤と井ノ原は何度も司会のさんまと絡んだが、中丸は番組の終盤まで居るのかどうか分からないほど目立たなかったのだ。

最終コーナーでようやく登場した中丸は、「甘いものが好き」というテーマで勢いがついた。「ミルクレープや苺タルトを月に2回は買って家で食べます」と饒舌になる彼に、さんまが「モンブランとかもおいしいよな」と話を向けると、「季節のタルトも好きですが、やっぱりミルクレープ」と“ミルクレープ”に力を入れる。そこを拾ったさんまが「プリンとかもいいよね」とさらに話を膨らますと、中丸は「プリンもいいですけど、やっぱりミルクレープ」と返して大ウケしたのだ。お笑いコンビ、ブラックマヨネーズの小杉が「ギャグ何個できんねん!?」と突っ込んだほど盛り上がったのである。

中丸はこうして番組の終わり間近で先輩の松潤や井ノ原に負けないインパクトを与えたのである。もちろん、さんまが彼の面白さを引き出したことが大きいが、それも中丸の不思議な魅力があればこそだろう。

その中丸が情報番組『シューイチ』(日テレ系)で、昨年からコメンテーターを務めている。その中で7月から始まったコーナー“KAT-TUN中丸雄一のまじっすか!?”(略称「まじすか」)での彼のレポートぶりが秀逸なのである。

中丸がMCの中山秀征から依頼された情報を街に飛び出して体当たりでレポートするのだが、調査先の女性達に“ジャニーズアイドルがやって来た”的な盛り上がりはほとんど無いのが彼らしい。淡々としたレポートが可能となるのもそのおかげだ。

1月8日の同番組では、昨年の彼のレポートの未公開映像を公開した「KAT-TUN中丸雄一の新春未公開映像蔵出しSP!!」が放送され、さらに中丸らしい姿が映し出されたのだ。

企画のひとつ“子役ブームの実態”で「セントラル子供タレント」の子役の女の子達にインタビューした彼は、「『まじすかっ?』と上手く言えない」と相談して指導してもらう。10歳未満の子役達から真剣に指導された中丸が「まじすかっ?」を披露するが、彼女達は苦笑して首をかしげたのだった。

また“最新カラオケ事情”で「レストランカラオケ シダックス六本木クラブ」へ向かった時には、カラオケを歌う女性グループのリクエストでKAT-TUNの楽曲を披露した。「ひとりで全部歌うのは初めてだな」と言う中丸の歌は決して上手いとは言えず、普通にカラオケを歌う青年だった。彼も「カラオケでこんなに変な汗をかくなんて」と感想を漏らしており、相当緊張したようだ。

これらは当時未公開であり“お蔵入り”となっていたものだが、中丸はそれを見て「お蔵入りになるのは理由があるんだと分かった」と自らのレポートを反省していた。しかし、バラエティ的に見ると楽しめる内容だけにスペシャル枠で流したのである。

多くのジャニーズアイドルがニュース番組やバラエティ番組で活躍するが、中丸雄一はその中で異色の存在だと言えるだろう。1月15日からスタートするドラマ『早海さんと呼ばれる日』(フジ系)に井ノ原快彦と出演する中丸だが、バラエティでもその姿を目にすることが増えそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)