エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「溝端にバカにされた」と阿部寛が拗ねる。原因は“メールの絵文字”。

大ヒットしたテレビドラマ『新参者』の劇場版『麒麟の翼』がいよいよ、1月28日より全国公開される。主演の阿部寛(47)は原作の東野圭吾ファンからも、“まさにイメージどおりの刑事・加賀恭一郎”と大きな支持を得ているようだ。

1月27日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)“はなまるカフェ”のコーナーに出演した阿部は、刑事という職業の役作りについて語った。

演じるにあたり参考にしているのは、阿部が小学生の頃に自宅を訪れた刑事だという。彼が一人で留守番をしていると、近所で起きたある事件についての聞き込みのため3人の刑事が阿部の家を訪れた。彼が子どもだったからだろうか。警察手帳を見せて「分かる?」と優しく話しかけてくれたそうだ。しかし刑事たちの鋭い目つきや佇まいは子供心に恐ろしくて、その日の晩はなかなか寝付けなかったらしい。“普通の市民が刑事に会った時の気持ち”を、阿部が演じる加賀刑事から感じてもらいたい―と話す。

ドラマに続いて共演している溝端淳平(22)は映画の撮影中に阿部のそばを離れず、プライベートでも一緒に舞台を観に出かけるくらいの仲の良さである。もともと人付き合いは慎重派の阿部に対し、積極的にアプローチしてきた溝端は阿部にとって“危険人物”だそうだ。溝端があるテレビ番組で「阿部さんのメールは、絵文字入りでカワイイ。」との発言を聞き、“溝端にバカにされた”と感じたという。それからは絵文字無しで用件だけの簡潔なメールになってしまった阿部を、「愛しく思っている。」と溝端は笑っていた。

仕事に前向きで熱い溝端は「沢山いる同年代の若い俳優には負けたくない。」という話を、阿部にしたことがあるそうだ。すると阿部から「そういう気持ちは大事だけど、大切なのは勝ち抜くことではない。」とアドバイスが。「今一番になることよりも自分の中で色々噛み砕いて、生き残ることが大事なんだよ。」溝端はこの言葉にすごく重みを感じたようだ。

阿部自身も華々しいモデル時代から一転、俳優としての道に行き詰まり全く仕事の無い時期があった。“あの人は今?”のような扱いもされたのだ。その後舞台やテレビドラマの脇役で実績を積み、ただの“長身二枚目俳優”から“演技派俳優”として実力が認められるようになったのである。以降は男女問わず人気があり、幅広い役柄をこなせる俳優に成長した。苦難の時代を経験した阿部は可愛がっている溝端に対し、「今の状態が全てではない。」ことをぜひ教えたかったのだろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)