HIVに感染した臓器が誤って5人に移植された事件で、波紋が広がる台湾大学付設病院（台大病院）。今度は、女装して女性トイレに忍び込み、小型カメラで盗撮行為を行った医師が現行犯逮捕された。

警察の調べによれば、逮捕されたのは台湾大学急診医学部に勤める医師（35）で、8月31日、台北市国泰病院地下1階の女子トイレに忍び込み、トイレを利用する女性を盗撮した。

被害者の女性は、個室の壁の下の隙間からボールペンが見えたため、盗撮ではないかと疑い、「男？」と声を上げたという。咄嗟のことに、男が「はい」と答えたことから、女性は盗撮を確信、警察に通報した。男は、長髪のかつらをかぶり、ワンピースにストッキングという姿だった。

警察によれば、逮捕された時の男の様子は、驚き、怯えた様子だったという。男は取調べに際し弁護士の同席を要求、身元に関しては黙秘を続けていた。しかし、台大病院から警察に、同院の医師であることが漏れないようにしてほしいという電話があり、身元が明らかになった。

男は、盗撮の動機について、アダルトビデオを見てから欲求が抑えられなくなったと話している。

盗撮ももちろん許し難いが、何よりも台大病院の対応が最悪だ。信頼を大きく失った今、誠意ある態度を求めたい。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）