アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】”いつでも誰でもドコでも襲われる国!?” やはり怖い?南アフリカ。

8月5日、南アフリカの観光地で発砲殺人事件が発生した。強盗が襲ったのは観光客でなく、観光客を連れていたハンターだった。観光客が襲われなかったのはよかったが、いつでも誰でも襲われる環境にあることが世界的に知れ渡ってしまったのではないだろうか。

南アフリカのムプマランガ州、最も有名な国立公園「クルーガーナショナルパーク」の最南端から約20キロ離れた、ホワイトリバー(White River)という場所で事件は起こった。8月5日金曜日の夜、ホワイトリバーのゲストハウスに滞在中のアメリカ人父子とともにサファリを行ったハンター兼ガイドの男性(27)は、彼の妻とともに父子をゲストハウスへ送り届けた。

アメリカ人父子はツアーから帰り、一休みするためにゲストハウスの部屋へ戻っていった。ハンターの男性とその妻も同じ宿泊先で一泊する予定だったので、車から荷物を取り出していた。そこへ一人の男が茂みから現れ、ゲストハウスへ向かう夫婦の後をついて行った。夫婦が部屋に入ると、男は何も言わずに銃を発砲、銃弾はハンターの男性の胸を貫通、男は妻が持っていたかばんを奪い、走り去った。男性はその場で死亡が確認された。

アメリカ人父子は幸か不幸か違う部屋で休んでいたため、何も見なかったし、何も聞かなかったそうだ。事件後、警察などから話を聞いてショックを受けていた。父子は先週で休暇を終え、今週にもアメリカに帰国することになっている。

ショックを受けたのは周りの人たちだけではなかった。州警察の警察部門長官も、「犯罪活動の発生する地区」として、その周辺の警察警備の強化を向上させていたため、ショックを隠せない。部門長官が州に取り入れた警察活動法によって、犯罪は驚くほど低下したそうで、住民からも厚い信頼を得ていた矢先の事件であった。

8月6日の警察発表によると、こういった人命の喪失は遺憾であり、この事件が南アフリカの観光への評判にも大きく反映されてしまうことに懸念を示している。犯人は未だに捕まっていない。

ちなみにホワイトリバーは風光明媚な場所で、クルーガーナショナルパークにも近いため、観光名所として南アフリカ内外から多くの人が訪れる。強盗は観光客だけでなく南アフリカ人など見境なく襲い、そして短時間で行われる。国立公園近辺では動物だけでなく、人間にも注意を払わなければならない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)