FOXの大人気青春ミュージカル・ドラマ、『Glee』がその新シーズンスタートを前に揺れている。あの最強メンバーが卒業してしまうのだ。

米国で9月20日からスタートする『Gleeシーズン3』では、ついに合唱部の生徒達が高校の卒業を迎える。それと共に、このシーズンをもって “カート” 役のクリス・コルファー、“レイチェル” 役のリー・ミシェル、“フィン” 役のコーリー・モンテースが抜けてしまうそうだ。

番組でもプライベートでもゲイであることを公表しているクリスは、そのドラマのストーリー展開を実に興味深いものにしており、彼の姿がその後に見られなくなるのはかなり残念。彼は芸能情報番組『Access Hollywood』の取材に「自分自身はこれが最後のシーズンになるとは知らず、ツイッターで知った」と話し、番組にはいまだ強く魅かれているとしている。

番組クリエーターのライアン・マーフィー氏は、この3人の “卒業” がファンにショックを与えることは承知しているが、「高校生活は普通は3年。彼らは2年生という設定でスタートしたんだから、何年も引き留めるのは現実離れしていてオカシイだろう？　かなりメンバーが入れ替わったところで、シーズン3を終わらせることになるよ」と話していた。

ただし彼の周辺人物の口からは、「カートとレイチェルは高校卒業後、それぞれの夢を追いかけてニューヨークへ旅立つ」というテーマで、いずれは番組のスピンオフが制作されるという話も飛び出している。

これを認めるように、現在サンディエゴで開催されている『コミコン（コミック・コン）』で、番組の共同クリエーターであるブラッド・ファルチャック氏が興味深いことを語ってくれた。

「シーズン3が終わったらこの3人とは “ハイさようなら” ではないよ。彼らは高校を卒業するけれど、それで完全に番組から離れるわけじゃないんだ。」

レイチェルのいない、フィンのいない『Glee』なんて…という方も多いとは思うが、ジェーン・リンチ演じるクセのあるスー先生、イケメン熱血顧問のウィル先生、彼との関係が今後どうなるか気になる学校カウンセラーのエマ。この3人を見ているだけでも楽しいものである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）