エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】鬼束ちひろ全国ツアー決定! 夏フェスにも参戦と今年のちひろは燃えている!

歌手、鬼束ちひろがおよそ10年ぶりとなる全国ツアーを行うことが決定した。プライベートや言動でも何かと話題が多い鬼束ちひろだが、夏フェスへの参加も決まっており、いたるところで彼女のパフォーマンスが楽しめそうだ。

鬼束ちひろといえば、私は今でも2000年のヒット曲「月光」(ドラマ『TRICK』のテーマ曲だった)を裸足で熱唱する彼女の姿を思い浮かべる。そんな彼女の話題を最近耳にしたのが交際していた男性から暴力を受けた事件だった。それを機に久しぶりに鬼束ちひろに注目してみると簡単には表現しきれない彼女の不思議な魅力に気づかされた。

「月光」以来メディアでも見かけることが少なくなった印象があったが、どうやら2001年の「ミュージックステーション」で「ハムスターをベランダで飼っていて凍死させてしまった」エピソードを語った頃から彼女のイメージが変わってきたと思われる。今でも鬼束ちひろの話題が出るとこの『ハムスター』の件がつきまとっているようだ。以降、大ヒット曲はないが根強いファンに支えられて音楽活動を続けてきた彼女の名が広く報道されたのが、2010年に起きた前述の暴力事件だったのである。

その後彼女は今年2011年の2月にレコード会社をフォーライフミュージックエンタテイメントに移して4月にはアルバム「剣と楓」をリリースした。演歌歌手のような姿で写ったジャケット写真に対して彼女は「30歳らしい。殴られたけど大人になった」とコメントしており、暴力事件に関してもそういうスタンスが取れる心境になったとも思われる。雑誌インタビューなどに登場する彼女は『悪役女子プロレスラーか!?』と思われるような派手なメイクにボンデージ風スーツ姿をしていることがあり「鬼束ちひろはいったいどうなったのか?」とファンの間でも様々な声が聞かれた。この姿と「剣と楓」とのギャップでますます彼女の正体が分からなくなった。

移籍後の鬼束ちひろは動きが活発だ。アルバムリリースと同日には自伝的エッセイ『月の破片』(幻冬舎)も出版しており、不眠症との闘いや恋愛などプライベートに触れている。さらに5月には初の個展『BUNNY AND THE PYTHON』を都内渋谷で開催して音楽以外での彼女の才能を披露した。彼女は眠れぬ夜には「五七五一人選手権」を行い、オリジナルの五七五(俳句)を多数作っており、その才能の幅の広さに驚かされる。

そんな彼女はこの夏、2011年7月24日に夏フェスJOIN ALIVE(ジョインアライブ)に参戦が決定している。いったいどのような姿でどの曲を歌ってくれるのか予想もつかないだけに楽しみである。そして夏フェスの後は11月から全国ツアーを行うことが発表されたのだ。「鬼束ちひろ CONCERT TOUR 2011『HOTEL MURDERESS OF ARIZONA』」と名づけられたこのツアーではサウンドプロデューサーの坂本昌之がバンドマスターとなり、レコーディングに参加するミュージシャンらを中心にしたスペシャルバンドを結成するという情報もある。鬼束ちひろの静と動、どちらの魅力も存分に引き出せる環境が揃った。彼女は今回、アルバム「剣と楓」はもちろん、これまでの楽曲やカバー曲も歌う可能性がありオリジナルバンドをバックにどんな鬼束ちひろを見せてくれるのだろう。

「鬼束ちひろ CONCERT TOUR 2011『HOTEL MURDERESS OF ARIZONA』」は次の予定となっている。
11月30日(水) 開場18:00 開演19:00 愛知県芸術劇場大ホール
12月11日(日) 開場17:30 開演18:00 神戸国際会館こくさいホール
12月17日(土) 開場17:00 開演18:00 東京国際フォーラムホールA
チケットの一般発売は、9月24日(土)10:00~各プレイガイドにて開始される。なお、鬼束ちひろオフィシャルホームページでは7月23日(土)10:00 ~8月7日(日)23:59に先行予約を受け付ける。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)