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電力館は閉館も、横浜の東電PR施設は「廃止も含め未定」

東電横浜火力発電所に隣接するトゥイニー・ヨコハマ(撮影:鈴木亮介・4月15日)

東京・渋谷の電力館は閉館したが、横浜の方は未定とのことだ。

東日本大震災の影響を受け、東京電力のPR施設「電力館」が5月末で閉館したが、横浜にある東電のPR施設「トゥイニー・ヨコハマ」については、6月14日現在、閉館するかどうか未定であることがTechinsightJapanの取材で明らかになった。

トゥイニー・ヨコハマは昭和37年に操業開始した横浜火力発電所(横浜市鶴見区)が平成9年にリニューアルした際に併設されたPR施設で、「元気と電気のエネルギーパーク」として親しまれ、今年3月までに80万人以上の来館者を記録している。

3月11日の震災発生以来、一時休館を続けており、4月の取材時点で東京電力西火力事業所は「年内は休館するものの、施設の運営中止は一時的なもの」としており、年明け後の営業再開を示唆していた。

しかし、先月末に同じ東京電力のPR施設である電力館が営業再開を断念し施設を閉館。これを受けて本サイトでは東京電力西火力事業所へ再度取材。その中で、トゥイニー・ヨコハマは現在も一時休館を続けており、今年度中の休館は既に決まっていることがわかった。

さらに東京電力西火力事業所は「施設を今後営業再開するか、閉館し廃止するかは全くの白紙」とし、閉館の可能性もあるものの、未だ検討中にあることを明らかにした。

尚、担当者によれば「施設はいつ再開するのか」という問い合わせも多いという。福島第一原発事故の収束および補償が最優先だが、「電気の大切さを子ども達に教える」という意義が電力館などPR施設にあるのもまた事実だ。東京電力がこの点をどう考えるか、今後の動向に注目したい。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)