エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】作家・角田光代は恋に生きる女。「失恋の痛みは、次の恋でしか治らない。」

現在公開中の映画『八日目の蝉』の原作者である、角田光代。この作品のテーマは、「女性は子どもを産まないと、母性は無いのか。」という疑問から生まれた作品であると語る。5月9日放送『めざましテレビ』(フジテレビ系)内の“愛子のあいたいYOU”では、彼女の日常生活や創作活動の源についてインタビューした。

角田光代は自宅から歩いて30分のところに仕事場を持ち、平日の月曜から金曜日の9時から17時まで仕事をしている。まるで会社勤めをしているような勤務時間だが、こうなったのには訳がある。15年くらい前に付き合っていた男性が会社員で、既に作家としてデビューしていた角田の夜型の生活では彼と会う時間が取れなかった。「彼と少しでも、会う時間を増やしたい。」と思い、男性のライフスタイルに合わせたのだという。その男性との交際は長く続かなかったが別れた後も、“通勤して、昼間に働く”というスタイルが続いているそうだ。「健康にも良いし、自分に合っているみたい。」と角田は笑った。

“恋に左右される”という生き方は、このエピソードだけではない。魚や野菜が全く食べられない偏食家だったが、片思いだった人に好かれたくて、30歳の時に何でも食べられるようになった。(しかし交際は、断られた。)また別の人に失恋をし、何も手に付かなくなるほど落ち込んだ自分が情けなくて、「心を強くするため」に何故か体を鍛えようと思い立ち、ボクシングを始めた角田。そのボクシングには今でも週に数回はジムに通い、10年くらい続いている。「日頃言葉を使う仕事をしているので、ボクシングで“何も考えないでいられる”時間が貴重なんです。」が継続している理由らしい。

しかし結局「失恋の痛みは、次の恋でしか治らない。」と分かったという角田は、なんとも女性として可愛らしく思える。なら彼女の書く小説は自身の“恋愛経験”が反映されているのか―と問うと、「全く関係ない。」とのこと。
創作の源は、“常識といわれる事柄”に対する「怒り」と「疑問」から生まれるのだという。『八日目の蝉』の場合だと、「女性は子どもを産めば、誰にでも母性が生まれる。産まない女性には、母性が無い。」と、古くから言われていることに疑問があったからだと語る。

インタビューの最後に「恋に悩むのに理由は無いから、小説にはしない。」と悪戯っぽく微笑む彼女は、人間の本性を抉るサスペンス小説家とは信じられないほど少女っぽい感じであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)