ついにマイリー・サイラスの “ジプシー・ハート” ツアーが今月29日からスタートとなるが、肝心の米国の予定が入っていない。驚きを隠せない音楽業界に、マイリーは「だってアメリカ人は私を嫌っているじゃない！」と爆弾発言を放った。

スタートは4月29日、エクアドルでの公演を皮切りに南米数か国を回った後、5月下旬に北米へ戻る。しかしコスタリカ、パナマ、メキシコの3か所のみであり、続いて3週間ほどブレークに入り、その後フィリピンを経て豪州ツアーへと向かう。

誰もが予想しなかった米国抜きというマイリーのワールド・ツアー。そのスケジュールに、米国の音楽業界は困惑を隠せずにいる。マイリーは「FOXニュース」にその真相をこう語り、さらに波紋を広げてしまった。

「今のアメリカでツアーをやっても上手く行く気がしない。お客さんがそれを待ち望んでいるっていう確信が持てないの。たとえば南米とかオーストラリアなんかは、お客さんからバンバン愛情が伝わって来て、とても心地がいいわ。今はそういう国にしか行きたくない。」

何かとお騒がせが続いたこともあり、米国でのマイリーの評判はこのところ確実に下がっている。今年1月には、AOLの “Just So You Know” というサイトが全米の少年少女を対象に調査を行ったが、得票率58％で「最も悪影響をおよぼすセレブ（Worst Celeb Influence）部門」の1位に選ばれてしまったほどだ。

超大型アリーナのチケットが、あっという間に完売してこそのマイリー・サイラスである。そのトップアイドル神話が崩壊するくらいなら敢えてコンサートを開かない、これがマイリーの本音ではなかろうか。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）