エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】マツコ、有吉も絶賛! 新ジャンル誕生? 『昭和歌謡の語り部 山根徹』にオファー殺到。

テレビのオーディション番組に出演した一般男性が「ポスト綾小路きみまろ」と絶賛された。彼が見せた芸は毒舌で知られる有吉弘行やマツコ・デラックスも素直にその実力を認めるほどの完成度だったのだ。

綾小路きみまろは中高年、特に女性に対してユーモアたっぷりに老いをネタにする芸風がウケて「中高年のアイドル」と呼ばれる。「ポスト綾小路きみまろ」という触れ込みで4月12日の「スター★ドラフト会議」に登場した男性はその名どおりの実力で見る者を唸らせた。
山根徹さん(29)は介護福祉士として働くが、昭和歌謡に通じており楽曲はもとよりその歌手にまつわるウンチクも語ることが出来る。さらには自分自身もワンフレーズ歌を披露するがそれが上手いのだ。

まず凄いのがそのウンチクで、例えば女優の高峰三枝子が1940年に出したレコード「湖畔の宿」がヒットした時のエピソードはみんなを唸らせた。
「湖畔の宿」がヒットした際にB面にカップリングされていたのが伊藤久男の歌う「高原の旅愁」だった。当時は同じレコード会社からA面とB面で別の歌手の曲を収録する方式が一般だったのだ。
この時は高峰三枝子の「湖畔の宿」が大ヒットしたことで伊藤久男の「高原の旅愁」も売れた形となった。伊藤久男はそのお礼にと高峰三枝子へトラック一杯の洋服をプレゼントしたのである。

このようなウンチクを入れながら懐かしの昭和歌謡曲を紹介していき、時おり彼自身が歌うこともあるのだ。特に彼が昭和歌謡にハマるきっかけとなった藤山一郎の歌は、声質がほとんど同じこともありまるで本人が歌っているのかと錯覚するほど似ていた。他にも岡晴夫などもそっくりに歌いこなす。
彼は自宅に昭和歌謡のレコードを5,000枚以上そろえており、その曲データをもとにウンチクと歌声を巧みにからませながらトークを繰り広げるのである。
山根徹さんのパフォーマンスを見て有吉弘行は立ち上がって彼の芸は素晴らしいと称え、マツコ・デラックスも「純粋に感動した」と真剣に感想を述べていた。

同番組では業界各社が仕事をオファーする価値があるかを判定するのだが、山根徹さんに対しては実に12社が手を挙げたのである。ラジオ日本、文化放送、サンミュージック、TVガイド、電通、週刊SPA!、行列のできる法律相談所、笑点等々である。
笑点の鬼頭プロデューサーは「新しいタイプの演芸かと思う」と評価していた。また、文化放送の関係者が「若い方が昔の歌を次の世代に歌い継いでいくことが、今の時代に必要」とコメントすると、行列のできる法律相談所は「いやらしい話ですけど。お年寄りの心を掴んで数字アップできる」と内情を明かした。
すでにラジオ日本の番組「夏木ゆたかのホッと歌謡曲」は彼にゲスト出演を正式オファーしており、今後も各社が動き出しそうな勢いだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)