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春はヨーロッパの一部の国でオタマジャクシがカエルとなり、森に大移動する季節である。だが同時に、そんなカエルを狙う輩も多数出没し、問題となる時期でもあるのだ。
今の時期、オタマジャクシから成長したカエルが池や川から這い上がり、大群をなして移動を始める。記者も一度偶然その様子を見たことがあるのだが、数え切れないほどのカエルが道を覆いうごめく様子は圧巻であった。
このカエルたちは、場所によっては移動先にたどり着く前に歩道や車道を横切らなければいけないなど、彼らにとって決して安全とはいえない環境も多い。そのためオーストリアをはじめとするいくつかの国では保護のため、車道脇などカエルたちが危険な状況になる前の場所に網を設置している所が多い。
カエルたちの向かう先に網を設置することで、カエルたちがその中に入り込む。そうして捕まえられたカエルは、係員の手によって後に安全な場所に放たれるのだ。
だが、捕まったカエルが放たれる前に盗んでいく輩も残念ながら存在する。
特に、オーストリア南部ケルンテン州のカエルはイタリアでは高級食材として非常に人気が高く、そのため、国境を越えてカエルを盗みにやってくるイタリア人が多いという。
イタリアでは、そのようなことをしなくてもアメリカ原産のカエルが食用に養殖されてはいるのだが、味はケルンテン州のカエルにとても敵わないため、こうしたイタリア人が後を絶たないのだという。
中には、バスに乗って捕獲しに来た連中も見つけたことがあると、カエル保護担当の係員の1人は話している。
だが、カエルたちが盗まれることももちろんだが、そうして車でやって来る連中が増えることによって轢かれてしまうカエルの数が増えることも問題となっていると、先に述べた係員は話す。
もしこのようにカエルを無断で捕まえたことが見つかったなら、最高で3600ユーロ(約43万円)の罰金が科されることとなる。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)
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