サンドラ・ブロック、チャーリー・シーン、レディー・ガガ、デミ・ロヴァート、ケイティ・ペリー…。たくさんの海外セレブによる「東北関東大震災」への義援金寄付や募金活動が続いている中、“多額の寄付” で知られるあの超有名セレブらの名が聞こえてこない。

米国やカナダの人々にとって「義援金」といって思い出されるのは、何においても昨年1月にハイチで発生した大地震だという。こちらのマグニチュードは7.0であったが、同国の保健衛生事情、政情不安が災いして死者は31万人超。稀に見るこの大災害に、ジョージ・クルーニーは「ホープ・フォー・ハイチ・ナウ」というテレソン募金番組を指揮し、なんと5800万ドルもの義援金集めに成功した。

そしてやはり地球規模での慈善活動や多額の寄付金で知られるのが、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーであろう。米国やカナダで日本の悲惨な状況を心配する人々の間で、「ジョージ・クルーニーが動けば募金活動も早いのに。ブランジェリーナがウン十億円を寄付しないかな」といった声が出ているようだが、実際にそうなってはいない。彼らの使命は、あくまでも貧困の第三国を救うことにあるのだ。

海外のこうした超有名セレブから寄付金の話が出ないからと言って、経済大国日本にあってそれに不満を唱えるのは恥ずかしい話。国内の億万長者と呼ばれる多くの人々が、十分にその役を果たせるはずなのだ。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）