エンタがビタミン

writer : maki

被災地に届け“希望”と“奏”。書道家とミュージシャンがメッセージ。

芸能人やアーティストが大震災に対して様々な活動を起こしている。書道家の武田双雲やミュージシャンのスキマスイッチも「自分にできること」から始めたようだ。

書道家の武田双雲がブログで「希望」の書を掲載したところ、スキマスイッチの大橋卓弥から共感のメッセージが寄せられた。
大橋は「『希望』すごい字」と双雲の書に感動して「勇気をもらいました」と書いている。
武田双雲が「希望」を掲載したのは3月13日14時のことだが、実は同じ日にスキマスイッチも楽曲「奏(かなで)」をYouTubeに投稿しているのだ。
『スキマスイッチ 奏(かなで) 2011年3月13日』と題されたそれは、被災地へ向けてのスタジオLIVE録音と思われる内容である。「スキマスイッチです。歌うことしかできませんが、聞いてください」というメッセージの後で2人による歌と演奏が収録されている。
「奏」の歌詞は恋人を思う内容なのだが、その根幹は被災した人々が家族や友人、恋人を思うものに置き換えてみると驚くほど同じ空気感なのだ。
YouTubeへはすでに400を超えるコメントが寄せられており「恋愛の歌だと思ってた」が「この状況にすごくぴったりで沁みる歌でびっくり」と言う声もあり、何とか被災地へも届かないものかと書かれていた。

武田双雲も「できる小さなこと一つ一つから」とまずは「電力をできるかぎりおさえること」を呼びかけ、そして書道家として『希望』を拡散したいと記していた。それに対して、多くの著名人や知人から共感の声が届いているという。
スキマスイッチは「非力ながら歌で何かできないか」として「奏(かなで)」を投稿したのである。こちらも「歌うことってやっぱり一番の励ましになる」、「ひたすら不安だったところを二人に助けられました」、「行動に移すことが落ち込んでいる誰かの支えになることを示してくれた彼らに敬意を表します」といった多くの人の心の救いとなっているようだ。

被災状況を知り多くの国民が『力になれないもどかしさを感じている』ことがメディアやネットでの投稿から伝わってくる。武田双雲とスキマスイッチは決して多額な寄付をしたわけではないが『自分ができることから始めることだ』と示してくれたのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)