writer : tinsight-yokote2

【巨大地震・盛岡から】その1 困っています!<ガソリン・灯油入手困難>

まずは、3月11日14時46分に発生した「東北地方太平洋沖地震」で被災された方々へ、心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。記者はこの度の地震を盛岡で経験しました。こちらの状況をお伝えするとともに、ご一緒に考えて頂きたいことなどを、ひとつずつ記事にして参りたいと思います。

13日午前にようやく盛岡でも広い部分で電気が復旧し、初めてテレビを見ることができました。ラジオでは聞いていたものの、その津波被害の映像はまさに地獄絵、あまりの悲惨さに涙がこぼれました。記者にも安否が気になる友人、恩師、親類が沿岸部に何人かおり、三陸海岸で過ごした夏休みの楽しい思い出が蘇り、絶句しました。

とにかく沿岸部の行方不明者を一人でも多く、早く救出したい、避難している人々に大量の援助物資を届けてあげたい、近くにいる盛岡の私達も、できることなら援助の手を差し伸べたいのです。ところが自分たちがいくつかの点でおおいに困っており、何もできずにおります。

今回は、ガソリンスタンドについて。
休業中、売り切れの看板を掲げている所ばかりで、開店していても緊急車両優先(当然ですが)で、長蛇の列の一般車両は3時間待ってたったの5~10リットルの購入が許され、灯油も同様です。「沿岸の家族の安否が心配でそちらに向かうから、もっとガソリンが必要なんです」と訴える人にも、特別扱いはありません。

ダルマストーブや反射式ストーブを持っていない家庭がほとんどの昨今、電気が使えなかった丸二日間、車のエンジンをかけっ放しにして暖をとった家庭が多く、これがガソリン不足に陥った一因ともなっているように思いますが、寒さの厳しい盛岡でこれを誰が責められるでしょうか。

東北自動車道も今後の開通の予測がつかず、ガソリンを積んだタンクローリーが次々と来てくれるものか、いつ底がつきるのかと気持ちは焦るばかり。この動きは千葉、茨城をはじめ関東一円でも始まっていると聞きます。どうかスタンドの皆さん、在庫があるのならとにかく売って下さい。お店を開けて下さいとお願いしたいと思います。
(TechinsightJapan編集部 古瀬悦子)