2011年春日本公開の映画「ブラック・スワン」で、主役のナタリー・ポートマンのレズビアン・ライバルを演じて話題の新進女優ミラ・クニス(27)が、雑誌「Wマガジン」の最新号で映画のバレエ・トレーニングについて語った。「もう二度とバレエはしたくない」と思ってしまうほど、壮絶な肉体改造だったようだ。
4歳からダンスレッスンを受けていたナタリー・ポートマンと異なり、ミラ・クニスは映画「ブラック・スワン」の役を受けるまで、一度もバレエを踊ったことはなかったという。それだけに、役に合わせた体を作るため、壮絶な肉体トレーニングを受けていた様子が明らかになった。
「4か月の間、1日5時間、1週間に休みもなく7日間びっちりとトレーニングをしたわ。オフをもらったのは自分の誕生日の1日だけ。9kg体重が減ってじん帯を断裂し肩も脱臼、背中には2つも傷跡が残った。でもそれは1分1秒が価値のあるトレーニングだったわ。」とミラ。この映画でアカデミー主演女優賞にもノミネートされた主演のナタリーも、狂気のバレリーナを演じるため死をも覚悟するほど役に入り込んでしまったというから、映画のキャスト全体が、かなりハードに撮影に集中していた様子が伝わってくる。
「もう二度とバレエはしないわ!」こう語るミラ。映画の仕上がりを見て「努力が報われて、よく撮れていてよかったと思ったわ。だって、もう二度とトウシューズを履きたくないんだもの。」
彼女は当初「日頃、履き心地の悪いクリスチャン・ルブタンのデザイナー・ヒールを履いている私なら、トウシューズぐらい…」と軽く考えていたものの、その期待を裏切られたという。「初めてトウシューズを履いたときは痛くて叫んでしまったの。」
7歳のときにウクライナから家族とともに米ロサンゼルスに移住して来たときは、まったく英語を話せなかったというミラ。その後通った地元の学校では、「デカイ目、変な顔」といじめに遭っていたことも明かした。その後アクティングに未来を見いだした彼女は、家族で初の「大学中退者」となることを覚悟し、本格的に女優の道を歩むようになった。「アメリカン・ドリーム」の体現でもあるミラの活躍に、今後も目が離せない。しかし、スクリーンでバレリーナとして踊る彼女を見られるのは、この「ブラック・スワン」が最後かも!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)