アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】宝くじ一等でも「パパには内緒」の台湾文化。

台湾台中県で、ある親子が2枚のスクラッチくじを買ったところ、一等200万元(約530万円)が当たった。一等くじを引き当てた男の子は嬉しさのあまり踊り出し、跪いて天を拝んだ。信じられないといった様子で立ち尽くしていた母親だったが、落ち着きを取り戻すと、今度は“ばれる”ことを心配。すぐに息子の行き過ぎた喜び様を制すると、「パパには内緒」と釘を刺したという。

今回当たりくじが出たくじ屋によれば、この親子は常連で、2、3日に一度くじを買いに来ていたという。男の子は来る度に熱心に拝み、店の入り口にある財運のカエルの像を触りながら「お金ちょうだい、お金ちょうだい」とつぶやいていたそうだ。

もともと“6番のくじ”を買いたがっていた男の子。母親が間違って取った“8番のくじ”がはずれたので、6番のくじを買い直した。そのくじが一等だったのだから、踊り狂いたくなるのも当然だろう。

しかし、台湾ではこれまでにも1.7億元を当てた男性が「妻には内緒」としたり、2.4億元を当てた女性が「夫には内緒」としたケースがあった。これについてある学者は、台湾の文化や民情がいつもお金を隠しがちだったことから考えると、債務やこどもの扶養問題などで夫婦間に考え方の違いがあった場合、くじに当たったことを隠し懐に入れてしまいやすい、と話す。

とはいえ、嬉しいことは誰かに話したいもの。それを「パパには内緒」というのは、こどもには辛いに違いない。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)