エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】勝俣州和も惚れた。中尾彬がグルメロケで一切コメントしなかったワケ。

ご存知ネジネジマフラーでグルメ家としてバラエティでも活躍している俳優の中尾彬。共演する芸人やタレントを威圧するキャラクターが持ち味だが、そんな彼の態度には男も惚れる“確固としたポリシー”が存在していることを勝俣州和が証言した。

タレントの勝俣州和がテレビ「ダウンタウンDX」の中で証言したところでは、彼は中尾彬らとある番組で海外ロケに行った。いろいろなスポットや有名店を巡る中で、日本人が経営する地元で有名な人気寿司店でグルメレポートを行うことになったのだ。

この段階で既に他店でも飲食しており、タレントも多くの料理を食べるのは辛い。そこでディレクターが寿司屋の店長に事前に交渉した。おすすめの寿司を2~3品だけ握って欲しいと頼んだのだが店長が聞き入れてくれない。「まずは一通り握らせてもらうから、その後で好きなモノを注文してくれ」と言って譲らないのである。ディレクターも粘ったが店長も頑固だった。この店は日本人の客も多く、味には相当な自信を持っているようなのである。

するとそのやり取りを耳にした中尾彬が「どうしたの(ロケ)やろうよ」と言ったので、そのままロケに入ることになった。

「では、握ります」と店長はまず最初の寿司を握ると中尾と勝俣の前に出した。中尾はそれを口にして食べた…。が、ひと言もコメントしないのだ。次の寿司にも全くコメントしない。店内はシーンと静まりかえって緊張感が漂った。店長も汗をかきながら握り続け、やがて全て握り終わると「以上で、終了です。お好みのモノをどうぞ」と注文を聞いたのだ。

その時、中尾彬が初めて喋った。彼は「ごちそうさま」と言うと店を出て行くのだ。その中尾の後からスタッフも出て行く。カメラマンもカメラを降ろして出て行く。それをあっけにとられて見ていた勝俣州和が最後に出て行ったのである。

中尾は店の外に出ると平然と歩きながら勝俣にこう言った「カッちゃん。うまい寿司でも食いに行こうか」。結局のところこの「自信過剰な寿司屋の店長」の握りは、中尾を満足させることができなかったと容易に想像がつく。だが、けして中尾は店長を罵倒したりはしなかった。相手がタレントではなく素人だからであろうか。商売の邪魔をしてはいけないと考えたからであろうか。

普段から威張ったところがあり、他のタレントを叱咤するのがテレビで見る中尾彬のキャラだが、このエピソードを聞くと、あの態度には裏づけとなるポリシーがあることを知ることができた。

この時スタジオでは勝俣の話が終わると同時に惜しみない拍手が中尾に贈られた。誰もが彼の男らしい言動に感激したのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)