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【飛鳥 銘の鑑定日記】自分らしくありのままで強くなる?

こんにちは。占い鑑定士の飛鳥 銘です。

ここ10年ほどのJ-POPの歌詞を聴いていると、「自分らしく」「ありのままで」「強くなる」この3つのキーワードに肉付けしたものが多いようです。

「で、結局、どうなりたいの?」と尋ねたくなりますが、キーワードとして使われる以上はニーズがあるに違いないので、「自分らしくありのままで強くなる」方法を考えてみたいと思います。

どうして、占い師がそんなことを考えるのかと思うかもしれませんが、この3つの言葉は、実際の占いのお客様に使うと効果てきめんだからです。

「彼氏と別れ話が出ているけど、別れても良いような、別れたくないような、次の恋愛があるかどうかわからないし、でもやっぱり」と、実に煮え切らないキモチの女性に対して、「別れたほうがいいですよ」と言っても、なかなか気持ちが付いてきません。

でも、「自分らしくありのままで」と言えば、たいてい自分で決断してキッパリ別れます。なるほど確かにこれは「強く」なります。

ところで、言葉本来の意味で、自分らしくありのままで強くなったらどうでしょう。おそらく「空気の読めないヤツ」「自分勝手」という評価になると思います。

結局、私の見るところ、この言葉は「なるべく苦労しないで、物事が自分の思い通りになりますように」という一種の”おまじない”のようなもので、現実社会にはほとんど効果がないか、あっても先に紹介したように多少は決断力が付くという程度の効果しかありません。

せっかく、自分らしさを追求するのであれば、自分の弱さを素直に受け入れられるようになったほうがよいでしょう。

多くの古典で説かれていることですが、人間は弱いときにこそ強いのです。
自分は強いんだと思い込んでいる人は、何でも自分で解決しようとして、深みにはまってしまうことが多いです。

弱さを素直に認めてみたら、「自分に手をさしのべて協力してくれる人はたくさんいるんだ」ということに気がつきますし、「自分らしさ」も育っていくと思われます。

どうぞみなさまステキな夏休みをお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)