アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】南アフリカラグビーチームの荒くれ者。今回は頭突きで出場停止処分。

ワールドカップ3位決定戦が行われた土曜日の朝、南アフリカ人はラグビーで盛り上がっていた。しかし、南アフリカチームは惨敗、そして南アフリカの選手が相手チームの選手に頭突きをして9週間の試合出場停止となった。

南アフリカ人の国民的試合であるラグビーが土曜日にニュージーランドで行われた。この試合はラグビーファンにとっては重要なものであった。まずトライネイションズという南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3カ国で行う試合の初日、そして南アフリカが試合をして勝ったことがないという因縁のスタジアムであった。

ところが試合はというと、32-12でニュージーランドの圧勝。おまけに南アフリカ選手の1人バッキーズ・ボエタ(Bakkies Botha)が相手選手に後ろから頭突きをして、9週間の出場停止処分となった。彼は9月4日に行われるトライネイションズのファイナルにも出場することが出来なくなってしまった。今回の頭突き事件の全貌は、ボエタとニュージーランド選手のコーワンが転がったボールを追っているとき、コーワンがボエタの服を引っ張ったことが始まり。これがボエタの怒りを買ったようで、その後背中にタックルをし、倒れこんだコーワン選手の後頭部に頭突きを入れた。

このバッキーズ・ボエタという選手、2007年のラグビーワールドカップで南アフリカを優勝へと導いた1人で、ロック(スクラムの2列目を守るポジション)として優れた能力を持っている。しかし、荒くれ者としての歴史も併せ持っている。2003年のオーストラリア戦では相手選手の顔面を攻撃し8週間の出場停止、昨年はイギリスとアイリッシュ合同チームの選手に危険な突進をしたことで2週間の出場停止、そして今年のスーパー14という試合では向こう見ずな突進で1カ月間の出場停止処分を受けた。

ニュージーランドチームのコーチは「彼のルールを無視した行為は札付き。9週間以上の出場停止じゃなくてラッキーだった位」と怒りを露わにしていた。

「短気は損気」とはよくいったもので、1回の頭突きで2カ月間もの大事な国際試合を見過ごすこととなった。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)