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アクシスソフト 名刺情報管理サービス「名刺バンク」をSaaS形式で提供

商談は会社と会社が行うものではなく、現場の営業と取引先の担当者が進めるものである。案件進捗度に応じて上の役職の者が挨拶に行ったりしながら、最終的に契約にこぎつける。したがってビジネスは人単位、つまり名刺単位で管理しなければならない。
日本の商習慣における名刺の重要性に着目して名刺をデータベース化するソフトがいくつか存在するが、今般、アクシスソフトが名刺情報管理サービス「名刺バンク」をSaaS形式で提供を開始する。

「名刺バンク」は、ユーザ数課金ではなく、名刺の累積枚数によって課金する従量制課金で提供する。制限枚数内であれば何人で使っても同一の金額なので、「利用人数が増えると料金がかさむ」という理由により利用部門・人数を制限する必要はない。

これにより、営業部門で入力する名刺情報をマーケティング部門、開発部門、管理部門で活用するなど、名刺情報を会社資産として社内で広く共有することができる。

「名刺バンク」への情報入力には、さまざまな方法が利用可能だ。携帯電話のカメラ機能で名刺の写真を撮影し、専用メールアドレスに送信するだけで、あっという間に「名刺バンク」に登録される。
この機能によって、営業先でもらった名刺を移動時間に入力しておくなど、こまめなデータ化が可能となる。

また、デジタルカメラやデジタル複合機、一般的なスキャナなど、名刺を画像化できる各種機器からの入力も可能である。

「名刺バンク」の携帯電話専用URLからログインして名刺情報にアクセスすれば、そこに登録された電話番号への電話やメールアドレスへのメール送信が、その画面から行える。

名刺情報には、商談名やプロジェクト名などの「タグ」づけが可能なので、会社名や氏名からの検索だけではなく、関わったプロジェクトなどから一発検索することができる。
また、名刺同士を関連付けすることで、複数社にまたがる人と人とのつながりを表示することができ、検索性が一層向上する。

名刺を基本にすれば、相手方の担当者が人事異動で違う部署に移っても、自社の他部門の営業と取引が継続できる可能性が大である。

サービス提供開始は2010年7月1日からとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)