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インディーズ音楽流通大手のダイキサウンドがiTunes Storeへの楽曲流通を本格的にスタート

ダウンロードオーディオの隆盛は、インディーズミュージシャンにも多大な恩恵をもたらし、これまでCD録音、プレス、流通という過程をとっていた音楽販売の敷居を下げたことによって、自分たちの音楽を発信できる機会が増えたと言える。
今般、インディーズ音楽流通大手のダイキサウンド株式会社は、iTunes Storeへの楽曲流通について、本格的に実施することを発表した。

ダイキサウンドは、CDやDVDなどの流通・委託販売から、「着うた」などのデジタルコンテンツの配信・供給・サイト運営、新規レーベル・アーティストの発掘、ライブイベントの開催まで、広範囲の音楽ビジネスを行っている。これまで、音楽配信に関しては、着うた/着うたフルなどの携帯電話向けのコンテンツを中心に行ってきた。

しかし、これらモバイル向けの市場の成長が鈍化している一方で、iTunes Storeなどのパソコン向けダウンロード販売の需要が高まってきている。iTunes Storeは、Apple/iTunes 株式会社が運営し、20か国以上でサービスを提供している世界トップシェアのコンテンツ配信サービスである。

この現状に鑑み、同社ではiTunes Storeへの楽曲流通を本格的に実施していくこととなった。

ダイキサウンドが取扱っているレーベルは1,400以上あり、iTunes Storeでの楽曲流通により、アーティストやレーベルのユーザーに対しては、初期投資やターゲットに応じた楽曲の流通手段の選択肢を広げるとともに、リスナーに豊富な楽曲をより安価かつ手軽に楽しんでもらうことを意図としている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)