writer : techinsight

妻の2人に1人が夫の体型に「不満アリ」。意外と知られていないお酢のメタボ予防効果。

妻は意外と気にしているようだ。お酢のちから推進委員会が全国の既婚女性300人を対象に行った「夫の体型に関する意識調査」によると、夫の体型に対して妻の55.7%が「不満」または「やや不満」と回答し、その中でも「お腹まわり」と答えた妻が91%にのぼることがわかった。夫のメタボリックシンドロームについて妻は強い関心を持っているようだ。

しかし妻達もこれといった具体的な対策を持っていないのが実情だ。妻の60.7%がメタボ解消を意識して積極的に夫へ薦めたものは「特にない」と回答している。ともすれば「ジョギングしなさいよ」「ビールはやめましょう」などと、この世知辛いご時世、さらに夫に“ガマン”を強いることになる。これではメタボが夫婦喧嘩のタネになってしまう。そこで世の奥様方にオススメしたいのは、やはり「食事によるメタボ対策」だ。

なかでも最近、メタボ予防に期待できるとして「お酢」が注目されている。お酢の力推進委員会によると、2009年に行った試験で、お酢を継続的に摂取することで、内臓脂肪が有意に低下することが明らかになった。

この試験は肥満気味の男女175名を対象に、A=「食酢15mlを12週間継続的に飲んだ人、B=食酢30mlを12週間継続的に飲んだ人、C=プラセボ(擬似食品)を12週間継続的に飲んだ人に分け、12週後の体重や内臓脂肪の量などを測定したもの。

その結果、食酢を飲まなかったC群に対し、食酢を飲んだA群とB群では体重などの有意な低下が見られ、食酢を30mlずつ飲んだB群の人たちの体重は平均でマイナス1.94kg、内臓脂肪はマイナス6.72cmとなった。さらにBMIや腹囲でも大きな低下が確認された。

この実験結果から、お酢を継続的に摂取することでお酢の主成分である「酢酸」が内臓脂肪を有意に低下させ、同時に、血中中性脂肪や体重、BMI、腹囲を有意に下げる作用があるということが言える。お酢の力推進委員会によると、酢酸はお酢の中に約3~5%のみ含まれる貴重な有効成分であり、内臓脂肪や血中中性脂肪の低下の他にも、高めの血圧を下げたり、食後の血糖値の上昇を緩やかにするはたらきがあるという。

運動など夫の自発的な努力を促すためにも、まずは日頃からお酢を飲む習慣をつけて、しっかりと食事によるメタボ対策をしていく必要がありそうだ。

とは言え、「日頃からお酢を摂取するなんて難しいのではないか」と考える人も多いだろう。お酢の力推進委員会が既婚男性を対象に行った調査によると、日頃お酢を「ほとんど摂取していない」または「全く摂取していない」と回答した人は42.6%と半数近くにのぼった。

その理由としては「出てくる料理に酢の物があることが少ないから」が35.9%と最も高く、次いで「お酢の酸っぱい味があまり好きではないから」が27.3%となっている。確かにうなずけるという人も多いだろう。

これこそ、妻にとってはチャンスだ。例えばインターネットで「お酢」と検索すると、サワーフライドチキンや海鮮手巻き寿司など、疲れて帰ってきた夫の胃袋をグッとつかめる料理のレシピが幾つも紹介されている。

また、「酸っぱいのが苦手」という人のためにも、最近は果物を漬けたサワードリンクも多く売られているし、自家製もできる。夫婦でサッカー観戦をしながら梅サワーで健康的に乾杯するのも良いだろう。市販のサワードリンク酢と好きな果物を組み合わせれば、砂糖を使わない健康的なジュースを作って、子どもと一緒に飲むこともできる。

これからじめじめする梅雨を経て、暑い暑い夏に突入する。今年の夏はサワードリンクで、のどもお腹まわりもスッキリといこう。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)