エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「しゃべりで生き残る」。JOY“芸能界生き残り”にかける凄すぎる執念。

このところのモデルJOYの活躍は眼を見張るものがある。最近のテレビ出演はあのDAIGOの全盛期を思わせる頻度で、オードリーやはんにゃよりも目立っているほどだ。お笑い芸人と比較するのも変な話だが、当のJOY自身が「しゃべりで生き残る」いう考えを明かしたのである。

人気モデルでありタレントとしても活躍するパターンは今では珍しいことではない。しかし、芸人顔負けのトークでバラエティに斬り込んだモデルはそうはいないだろう。

JOYがテレビに初登場したのは2009年2月のテレビ番組『しゃべくり007』で上田晋也などメンバーからいじられて大うけした。それ以来バラエティへの登場が増えてきたのである。それがいまや彼をテレビで見かけない日の方が少ないほどの人気なのだ。

そのJOYが6月20日放送の『おしゃれイズム』に出演して上田晋也と共演した時のことだ。JOYの姉でモデル、タレントのSophiaも登場しており、彼女の撮影によるJOYの自宅映像が公開された。その中でJOYの本棚が紹介された。漫画『ONE PIECE』のコミック本コレクションなどが並ぶ中で目に留まったのが『喋らなければ負けだよ』(古舘伊知郎)という本だった。古舘伊知郎といえば今は『報道ステーション』のキャスターなどで活躍するフリーアナウンサーだが、かつてテレビ朝日のアナウンサー時代には『ワールドプロレスリング』で独特な実況中継を行い、アナウンサーの新たな形を作った男なのだ。今も彼の「オーーットッ!」のフレーズは多くのアナウンサー、タレントに影響を与えている。その古舘の著書をJOYが読んでいることは偶然ではないだろう。

JOYのトークは“漫談調”とか“あべこうじ風”とか言われるが(主にダウンタウンからだが)、それ以前に古舘の話し方に近いものがあることに気づかされるのだ。上田晋也から「古舘さんで勉強してるんだ」と問われたJOYは「しゃべれないより、しゃべれる方がいいから。しゃべりで生き残っていきたいから。」と答え、古舘伊知郎の事には触れなかった。さらに、彼は『議論に負けない法』という書籍も持っており、トークだけでなく討論でも通用する話術を身に付けようとしているようだ。

そんなJOYの基本には話術だけでなく、芸人としての研究も欠かせないのである。姉のSophiaに同じ事務所ケイダッシュグループを紹介した時にJOYが彼女にアドバイスしたのが「ネタ帳をつくれ」だったのだ。どうやら芸人並にネタを考えているようだ。不遇すぎるモデル時代を経てやっと花が開いたJOY。その“芸能界生き残り”にかける執念は凄まじい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)