writer : techinsight

クラウド型次世代e-ラーニング「エムスタ」が無料で利用可能な「エムスタ@ラボ」

e-ラーニングは、OJTとOffJTの中間的な位置に存在すると言える。受講生を教室に集めて短期教育を行うのが良いか、業務の合間にいつでもどこでも研修や指導が受けられるのが良いのかは、その社の社風や業務形態によって異なるので一概には判断は付かない。しかし、教育コストに目を向けた場合、e-ラーニングの効果は大きい。システムさえセットアップしてしまえば、あとは「いつまでにこの科目を受講すること」という指示をしておいて、レポートの提出を義務づけるなどの方法により、時間とコストが大幅に削減される。かつてはパソコンを使ったものが主流だったが、近年は携帯電話やスマートフォンにも拡大しつつある。そんなソリューションのひとつが、近年成長しつつあるクラウドを利用したラーニングシステムである。

株式会社テラは、これまでクラウドサービスとして提供してきたモバイル向けe-ラーニング構築システム「エムスタ」の機能を大幅に向上させるとともに、新たに50人まで無料で利用可能な「エムスタ@ラボ」を2010年5月25日からサービス提供を開始した。

「エムスタ@ラボ」は、実験的な意味あいを持つ「ラボ」の名称通り、基本機能を無料にすることで多くのユーザーに利用され、意見や要望を収集すべく、これまでの有償版「エムスタ」と全く同機能を提供している。

また51人以上の利用に関しては、これまでの利用人数に応じた従量課金を改め、利用人数に関わらず月額52,500円(税込)にて利用できる。

「エムスタ@ラボ」の利用により、簡単に携帯電話・スマートフォン向けのモバイルラーニングを始めることが可能になった。

社内や販売会社への新商品やサービスの教育、内定者、新人スタッフ向けの学習機会の提供、サイト会員に対する検定や資格取得向けサービスなど、様々な付加価値を生み出すツールとして利用することができる。

今回のバージョンアップに伴いiPhoneならびにAndroid端末等のスマートフォン向けの専用画面が用意された。一画面で多くの情報を表示し、豊かな表現方法でコンテンツを提供できるようになったことは、学習時におけるストレスを軽減し、利用頻度を増やし学習効果を向上させることになるとしている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)