writer : techinsight

【パソコン快適活用術】Visioの代わりにもなるフリーの思考レコーダーDD Thought Tickler

システム開発からネットワーク設計まで、あらゆる局面で計画を図式化するソフトウェアと言えば、プロの現場ではMicrosoft Visioが使われる。
しかし、そこまで高機能でなくてもよいユーザーにとって、ちょっとフローチャートを書いたり、マインドマップをしてみたりといった使い方ができて、かつ自分がどんな思考をしてきたのかを記録できるフリーソフトが、DD Thought Ticklerである。

たとえば、業務の流れを説明するときには、よくフローチャートが使われる。しかし、最初から完成されたものを作ろうと思っても、実際に図を書いてみると迷宮化したり、永久に「END」にたどり着けないことがままある。

これを頭の中だけで考えていると、いつまでたってもフローチャートが完成しない。しかし、DD Thought Ticklerは、その未完成で失敗に終わったチャート案を「思考の記録」として残しておけるのだ。

失敗作は「失敗の理由」を記録して、そのまま残しておき、あとから別の問題が持ち上がったときに、参照できる。これを繰り返すことで、問題の解決を阻害している要因が自然と見えてくることになる。

もちろん、最後の成功品としての「完璧」なフローチャートを書くこともできる。さまざまなテンプレートが用意されているので、UML図の下書きをしたり、旅行計画を立てるときにも使うことができる。

インタフェースは独特で慣れるまでとまどうかもしれないが、直感的に操作できるように工夫されているので、一度操作を覚えれば、紙に書くような感覚で記録できる。

会議の議事録起こしをするときや、ブレーンストーミングの記録、複雑な会議スケジュールの立案など、多方面に活躍するだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)