エンタがビタミン

writer : testjournalist

【エンタがビタミン♪】「映画になんか興味ない」岡村が映画に出た意外なワケ。

映画「てぃだかんかん~海とサンゴの小さな奇跡~」に主演したナイナイ岡村。彼の魅力は、ひとつのことに徹底して取りくむ真面目さと、純粋さにあった。「A―Studio」で鶴瓶が岡村の素顔にせまる。

4月23日放送の「A―Studio」。ゲストはナインティナインの岡村隆史。沖縄のサンゴ礁の再生に挑む男を描いたノンフィクション映画「てぃだかんかん~海とサンゴの小さな奇跡~」で主役を演じた岡村。これまでバラエティの延長上のような映画の出演はあったが、シリアスな映画の主演は初めてである。

司会の鶴瓶に「映画になんか興味なかったやないか」と指摘されていたが、岡村自身もかつて「ドラマに出たりしないで、お笑いだけをやっていきたい」と語っていた。なにか心境の変化があったのだろうか。人見知りでなかなか本心を見せないという岡村の素顔に、鶴瓶がせまる。

とにかく努力家なのである。中学時代はブレイクダンスに熱中し、ストリートダンス界ではちょっとした有名人だったという。高校では初めて入ったサッカー部に熱中し、家に帰ってからも猛練習をしていた。浪人時代は、失恋の悔しさをバネに猛勉強して立命館大学に合格し、そして大学在学中にお笑い芸人として認められてお笑い一本で生きるために、苦労して入った大学もやめてしまった。ひとつのことに徹底して努力する男なのだろう。しかし間違いに気付くとすぐに修正する素直さも持ち合わせている。そこに彼の純粋さをみる。

そして友だちに恵まれている。高校時代の友人たち、上京してからの担当マネージャーなど、人に愛され、助けられている。それも岡村の愛すべき人柄あってのことだろう。上京してからは、東京が嫌いでひきこもってしまったというが、それも彼の純粋さゆえではないだろうか。

そんな彼もずいぶん社交的になったそうだ。結婚にも前向きになっているようだ。映画撮影中に沖縄の女性との結婚を勧められたというが、「沖縄の人をこんなゴミゴミしたところ(東京)に住まわせるのはかわいそうだ」と岡村は言う。そこにまた彼のやさしさを見た。映画には岡村のやさしさが活かされていることだろう。

つねに「成長し続ける男(鶴瓶のメッセージより)」岡村。映画主演をきっかけに、今度は役者業に熱中するのではないだろうか。あるいはすでにお笑いに限界を感じたうえでの、今回の映画出演だったのだろうか。彼にはいい役者になる素質があるだろう。だが、それでもやっぱりお笑い芸人としての岡村が見たい。今度は軌道修正などせずに、お笑いの道を進んでほしい。
(TechinsightJapan編集部 田山りえ)