黒の組織に飲まされた薬によって小学生になってしまった高校生名探偵 工藤新一が、江戸川コナンとして陰ながら事件を解決し黒の組織を追う日々を描いた、今や国民的アニメの一つとなった『名探偵コナン』。こちらの公式アイテムが販売されているのをご存じだろうか？テレビアニメシリーズ10周年＆劇場版第10作『名探偵コナン～探偵たちの鎮魂歌（レクイエム）』の公開記念を皮切りに、毎回映画とリンクして企画販売されているこのシリーズ。今年も現在公開中の第14作目『天空の難破船（ロスト・シップ）』にあわせてクールなアイテムが登場している。

今回、世界限定5,000個のみ販売されるアイテムは、10ポケットを有した変幻自在の４way多機能バッグ【クール・ディテクティブ】。コナンファンの記者はさっそくサンプルをお借りして使い勝手を試してみた。

多機能バッグというからにはかなりの大きさなのかと思いきや、届いたサンプルはどちらかといえばウエストポーチを一回り大きくしたような片手で持ち歩けるサイズ。素材は好みが分かれるデニム生地だが、厚みのある生地が型崩れなどする気配もないほどしっかりと縫製されている。メーカーが一番こだわった部分だけあって、これなら、スケートボードでアクティブに犯人を追いつめるコナンが持ち歩いても簡単に痛むことはないだろう。さすがの仕上がりである。

フロント部分にあるファスナーポケットとオープンポケットには、口部分に牛皮でアクセントが施されている。オープンポケット脇のコナンのトレードマークである鍵穴をデザインしたタグ、ファスナーポケットのタグと対になる鍵のチャームが唯一コナングッズであることを連想させるアイテムだ。果たしてアナタの周りでこの謎を解ける人は何名いるだろうか？

ファンがニヤリとするのはメイン収納部のファスナーを開けてからだろう。開けて最初に目に入るのは、丸いスポットライトの中で「やぁ、キミがこのバッグの持ち主かい？」とばかりに指をさしている姿が想像できるコナンのシルエットが抜かれている。外観でピンとこなかった人も、さすがにこのシルエットを見れば「コナンだ！」とピンとくるであろう。

商品のPRサイトではコナンのコミックスが一冊余裕で収納できるとされていたこのバッグ。実際には通常のコミックスより大き目のB6判サイズのコミックスが２冊余裕で収納でき、余裕も十分だ。それではと、本を取り出し、無駄に分厚くなってしまった記者の長財布を入れたところ問題なく収納できて余裕もある。実は、記者がバッグを選ぶときに一番ポイントにしているのは、この無駄に分厚くなった長財布が入っても十分な余裕があるかどうかなのだ。さすが名探偵の公式アイテム。記者の悩みなど取るに足らない問題だとコナンに一蹴された気分だ。

さて、このバッグにおいて忘れてはならないポイントがもう一つある。それは多機能の名に相応しく４通りの使い方ができること。まずは、バッグと一体型のベルトでボディバッグやワンショルダー・ヒップバッグとして用いる３パターン。そして付属のショルダーストラップを使って普通のショルダーバッグとして用いる１パターンだ。しかし、ここで問題になるのが一体化しているベルト部分。せっかくショルダーとして使いたくても、両脇でベルトがヒラヒラとたなびいていてはカッコイイどころかダサすぎる。コナンくんもたまにはミスをするのかと思いきや、これも彼からの挑戦だったようだ。実はこのバッグ、あることに気付くとベルトをうまく収納しておくことができるのだ。さすがコナンの公式グッズ。

そして、コナンといえば忘れられないのが怪盗キッド。今回、このバッグには、薄いブルーの円形の光の中にキッドの横顔（シルエット）とトランプカード・KIDのサインが浮かび上がる【LEDプロジェクター・ライト】の特典が付く（＊先着順でプレゼント）。劇場版最新作が怪盗キッドメインのストーリーになると聞いたスタッフの皆さんが嬉々として提案し、レイアウトにも細かくこだわって完成させたアイテムなのだとか。作中ではコナンの好敵手的存在の怪盗キッド。怪盗の名に相応しく、女性ファンのハートはほとんど彼が盗んでいるようだが、このアイテムでまたもや多くのハートが盗まれることは間違いない。実際、記者の周りの女性（特にアニメファンというわけではない）にこのライトを照らして見せると、すぐさま「キッドでしょ！」と嬉しそうな声が返ってきた。怪盗キッド、恐るべし。実は記者も本体よりもこちらのライトに大きく心惹かれてしまったのは言うまでもない。これだけの謎と魅力を兼ね備え、原作者の青山剛昌先生も「旅行のお供に最適」とお勧めの公式アイテム、もうゲットするしかないだろう。

ちなみに、来年はアニメ15周年を迎える大きな節目の年。コナングッズのコンセプトである【洗練されたクール】をベースに2011年公式アイテムの企画も着々と進んでいるというので、そちらも楽しみな記者なのである。
（TechinsightJapan編集部　北島要子）