writer : techinsight

【ドラマの女王】あえて波風立ててみて。超優等生ドラマ『ウェルかめ』。

新年一発目の【ドラマの女王】は、イチローも見ているNHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』(倉科カナ主演)。ようやく訪れたマトモな朝ドラに大満足の記者。毎朝楽しく見ているのだが、うまくまとまり過ぎてイマイチつっこむ所が無いのがこれまた問題。それにいまいち単調で穏やか過ぎるキャストもパンチが効かない。そこで提案。3日に始まった同じ四国のドラマ『龍馬伝』に”アノ人”が出るのなら、『ウェルかめ』には”コノ人”を出してみるのはいかが。

ヒロイン波美を演じる倉科カナの「豊満バスト」にばかり注目が集まっている『ウェルかめ』。でも実は、先輩編集者を演じる坂井真紀や、編集長の室井滋、母役の羽田美智子など、ベテランの女優陣もそれぞれ個性があって魅力的。未熟な主人公を温かく包み、ドラマを盛り上げている。

aikoの歌う主題歌、「あの子の夢」も好きだし、「~な波美サン!」で始まる桂三枝の語りも楽しい。マスコットの「かめっ太」も慣れると可愛くなってきた。そして、波美の運命のカレシ山田勝乃新を演じる大東俊介。“イケメン不作”が続いたNHK朝ドラに於いて、やっと出てきてくれました!役柄も昔の少女マンガに出てくるみたいなタイプの男の子だ。倉科カナちゃんも爽やかだし、青い海はキレイ。ああ、つっこみ所の無い『ウェルかめ』。テレビの前で怒り爆発していた『だんだん』が懐かしい記者である。

しかし、いまいちパンチが無いこのドラマ。年末は一応、親友の出産で幼なじみの女の子同士が仲なおり、プラス波美と勝乃新が初のお試しデート。といったぬるい展開だったが、前半の終了にしては波風チャップン。前半戦でビックリしたのは“海に突っ込むお神輿”と長塚圭史のおでこの後退ぐらい。まったくもって大した事件も起きないドラマだ。
これじゃダメ。3月までひっぱる後半戦は、お正月から見始めた人が、「あれって何なの?」ってご近所に聞きまわるぐらいの急展開を見せないと視聴率は上がらない。

そこで、こういうのはどうだろう。あえて朝から“アノ人”の投入を希望する。

波美の母(羽田美智子)が、父(石黒賢)に愛想つかしてサーファーの男と不倫の末かけおち。相手のサーファー男は、青木伸輔じゃなくて加藤鷹でキマリ!サーファー男がダメなら、波美の弟・浜本航(森永悠希)が、張り合っている「ウミガメ館」館長の温水洋一の弟役とか、一平(武田航平)第3のライバルとか、カメと共に裸で浜に流れ着いた人とか、いろいろ加藤鷹が使える役がありそうだ。これで一気に視聴率も上がる。『龍馬伝』に及川奈央出すんだから、お願い!NHKさん。鷹サマもぜひ出してほしい。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)