エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「君のネタ、最高」 ピン芸人・もう中学生を救った、オーラのある大物芸能人とは?

もう中学生は独特のネタを持つピン芸人である。大きなダンボールを使った紙の人形を使った寸劇が主なネタだ。その笑いが認められるまでには辛い時も少なくなかった。そんな彼を認めて励ましてくれたのは、あるオーラを放つ大物芸能人だったという。

もう中学生は2001年に吉本の東京NSC7期生としてお笑いの世界へ入った。グループやコンビなどを経て、今のピン芸人のスタイルに行き着いた。

今のネタとは大きなダンボールで作った、手作り感あふれる紙芝居のような舞台上で行うもの。紙で作った鳥や動物などのキャラを糸で吊るすなどして操るという手法である。

ギャグというものはほとんどないのが特徴で、まるで子供がやっているかのようなその寸劇自体が面白いのだ。

他に類をみないやり方だけに最初は受け入れられなかった。
「やめろやめろ!」
「面白くネーーー」
と冷たい言葉を浴びせられたという。彼も肩身の狭い思いをしていたのである。

そんな時だ。
2008年の27時間TVに出演した彼は終了後の打ち上げにも顔を出した。ビートたけしや明石家さんまら大物芸能人が揃っていた。

もう中学生には誰も目を留めない。彼も、隅で黙々と寿司を食べていた。そのうち、彼はある気配に気づいた。

彼はその時の様子をテレビ「ごきげんよう」で詳しく話した。
「黒いジャージの上下の男の人が近づいてきたんですよ」
「なんかオーラが出ていて・・・」
と言い、ドキドキしたという。

それは小堺一機だったのである。誰も見向きもしないピン芸人に小堺は言った。

「いやー、君のネタね最高だよ」
「このムダなことしない時代に・・」
「大きなダンボール」
「いらない鳥」
「この余計さが実にいいから、これをずっと続けなさい!」

もう中学生はこの事がどれだけ彼の励みになったかわからないと話した。それ以来、嫌なことがあると、このとき小堺一機にほめられたとことを思い出して自らを元気づけているのだった。

小堺一機本人はこの話を聞いて少し照れていたが、この小堺のエピソードに欽ちゃんが重なるのは記者だけだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)