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マルチデバイス対応のアプリ仮想化製品「Citrix XenApp Fundamentals」シトリックス

SaaS化やプライベートクラウドがブームの昨今であるが、端末のローカルに一度展開してしまったアプリケーションをクラウド上に移行するのは大変である。そこでアプリケーションだけを丸ごとクラウド上に展開して、画面だけをクライアントに転送すれば、メンテナンスが容易になる上に、OSを問わないマルチデバイス端末での利用が可能になる。
シトリックスの提供する「Citrix XenApp Fundamentals」がその最適解になるかもしれない。

XenApp Fundamentalsは、専任のIT管理者がいない中堅・中小企業や部門・部署での小規模環境に最適化されている。サーバーへのインストールは、専用インストーラにより、数回のクリックで完了する。

運用管理も「Quick Start」ツールにより、簡単な操作でプリンタや様々なローカル、ネットワーク上のリソースへのアクセス権の管理を行うほか、ユーザーの役職などに応じた利用アプリケーションの設定も容易に行える。

サーバー側でWindowsアプリケーションを実行し、画面イメージをクライアントに配信する方式で、効率的に画面情報や入力の信号を交換し、外出先でのモバイルからのアクセスでも高いパフォーマンスを実現。暗号化によるデータの送受信で高い安全性も確保される。

マルチメディア、グラフィックスをサポートしており、場所、ネットワーク、デバイスに関わらず、快適に動画、静止画、音声、HTML等のコンテンツを利用できる。

Windows 7を含むWindows OS搭載PCはもちろん、Mac,Linux、シンクライアントデバイス、各種スマートフォンからアクセス可能である。

各端末にローカルにアプリケーションを展開している場合、パッチの配布はIT部門担当者がUSBメモリを持って巡回したり、資産管理ツールでスクリプトを書いて配布したりといった手間がかかるが、シトリックス製品の利用によってこうした手間とコストは軽減される。

またユーザーのPCにはデータが保存されないため情報漏えいを防げるなど、安全性も向上することができる。最大75ユーザーまで利用可能なので、中堅・中小企業向けの有力なソリューションと言えるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)