writer : techinsight

【お笑い峰打ちコラム】“クイズ芸人”宇治原史規の躍進

 すっかりクイズ芸人、インテリ芸人として定着した「ロザン」宇治原史規(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)。29日放送の熱血!平成教育学院(フジテレビ系)は「宇治原VS超インテリ芸能人の頂上決戦SP」、宇治原は単発とはいえ一つの番組にその名を冠したことになる。

 平成教育ではあまりに優秀な成績のため、一部の視聴者が不安になるほどのいじられ方をしている宇治原。ことごとく他の出演者に疎まれる様は、いじられてなんぼの芸人としては非常においしいといえる。そういった意味では、29日の放送は宇治原にとって非常に価値のあるものであったろう。

 インテリ芸能人12人を向こうに回し、1人でクイズ対決を迫られた宇治原。敗れた場合は平成教育のみならず、すべてのクイズ番組から卒業するという条件がつけられた。平成教育の通例からいえば宇治原が負けてもなんのかのと出演し続けることになるのだろうと予想はついていたが、まさか勝利するとは。クイズ芸人、面目躍如である。

 少し前までは、芸人やアイドルが一度インテリぶってしまうと元の路線に戻りづらかったように思う。しかし宇治原の現状はどうだ。絶妙なバランスで、インテリと芸人の二枚看板を背負っている。いじられて笑いを取りつつ、解答もはずさない。まさにクイズ芸人の名にふさわしい。

 気になるのがクイズ抜きの、純粋な芸人としての評価。ロザンのネタは平成教育でいじられているほどつまらなくはないので、まずは日の目を見ることが重要だ。

 勝負はこの年末年始。クイズ芸人としての勢いに乗じて、がんがんネタを披露してほしい。生き馬の目を抜くお笑い界、来年の今頃はどうなっているのかわからないのだから。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)