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アンチウィルスソフトは、かつては必ずインストールするのが常識であった。
90年代に流行したウィルスは、ファイルを削除したり、ディスクを初期化したりとユーザーに直接深刻な害悪を与えるものが多く、防衛措置を講ずるのは当然であった。
しかし、現在のウィルスの主流は「トロイの木馬」と呼ばれる潜伏型のウィルスが主流で、その挙動はユーザーからは見にくく、知らぬ間に個人情報を抜き取られているというものに変わってきている。そのため、最近は「ウィルス上等」とばかりに、ウィルスソフトをインストールしないユーザーも増えてきているのだそうだ。
アンチウィルスソフトへの不信感は色々ある。「どうせ感染するときには感染する」「年間更新料を払っても何もいいことなどない」「アンチウィルスソフトはパソコンの動作を重くする」といった事柄である。
これについては、ウィルス対策ニュース.ドットネットにて興味深い記事が掲載されていた。
アンチウイルス製品は、世間一般では「これさえ使えば安心」と認識されている傾向があるが、これだけで十分な対策ができる万能な道具というわけではない。
パターンマッチング法のウイルス検出は検出率100%を決して満たせないし、ネットワークを通じて絶えずアップデートをはかる必要がある。
アンチウイルス製品の最大の利点は、人眼がやらなければならないウイルス対策の手間を大きく減らしてくれることだ。
アンチウイルス製品は万能の守り神としてみるのではなく、有用なツールとして利用することが正しい。
これを見誤ると「アンチウイルスは使い物にならない」と感じることになる。
かつてWindowsが不安定で、メモリやハードディスクなどのリソースが少なかった頃、ユーザーは必死になって、様々なチューニングを施していた。もちろんチューニングの一環としてのアンチウィルスソフトの導入も忘れなかった。
未だに、書店などでは「Windows安定化計画」とか「Windowsの裏技」といった類の書籍を売っているが、もうそうした時代ではないのだ。
WindowsはOSレベルではおおむね安定し、リソースは十分ある。そうした中で伝えていくべき技術や知識は、決して違法な裏技や意味のないチューニングではなく、「パソコンを正しく使う基本スキル」である。上掲のウィルス対策ドットネットでも、そうした情報提供の一環として、アンチウィルス製品の総合カタログのようなものを作っていく必要性を強調している。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)
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