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入手困難!激レアアイテムを手に入れるため編集部が走る! 『ワンピース 10周年記念公式ウォッチ 黄金の指針(ゴールデン・ポース)』編。

“入手困難なアイテム”と聞けば、いてもたってもいられない当編集部。
旬のアイテムから話題のあのスイーツ、口コミのあの商品など、手に入れることが難しければ難しいほど、燃えあがる。そんな我々が今回白羽の矢を立てたのは、11月3日のプレスリリース発表と共にサイトにアクセスが集中、ページの閲覧に支障をきたしたというあの商品。『ワンピース 10周年記念公式ウォッチ 黄金の指針(ゴールデン・ポース)』(販売元:インペリアル・エンタープライズ株式会社)だ。

ワンピースの公式アイテムは数あれど、どのアイテムも低年齢層向けがほとんど。連載初期からのファン層であるアラサーを満足させるアイテムは、記者の記憶が確かならば未だかつて出たことはない。ワンピースの単純明快であり、且つ、熱い物語の虜であった記者は、自ら志願して今回この商品の開発舞台裏を直撃した。

ターゲットは、企画販売元であるインペリアル・エンタープライズ株式会社でプロダクトデザインを手掛ける山本氏。まずは、今回のデザインにかけた意気込みを伺った。

編集部:「今回のデザインのポイントはどこでしょうか?」
山本氏:「一番のポイントは、とにかく大人がかっこ良く日常やビジネスシーンで使えることを追求したデザインですね。何より私自身ワンピースのファンでしたので、ファンとしての視点から考えて“これしかない!”というデザインを起こすことが出来ました。この企画は二年間以上かけてアプローチを続けて商品化に至ったこともあって、(商品化できたことが)非常に嬉しいアイテムの一つなのです。」

原作者である尾田氏の特別の想いが込められた、コミックス50巻の表紙デザインをチョイスした文字盤。12時・3時・6時・9時にはそれぞれ麦わら海賊団にゆかりあるモチーフが飾られている。しかし、何よりそのこだわりが見られるのはやはり秒針のデザインだろう。ワンピースのロゴから取ったルフィのシルエットを根本に配し、同様にロゴから取った錨を模したEの文字を先端へ。モノクロのデザインの中で金色に輝いている秒針は、正に「指針」と呼ぶに相応しいコントラストだ。だが、正しく秒を刻むことが難しくなるのではないかと思われるほど、先端にボリュームがある秒針を作る際に苦労はなかったのだろうか?山本氏に伺ってみたところ、今回、この商品の企画・製品化に携わったスタッフ全てがワンピースファンで、本来であれば難色を示されるようなことも「なんとかしましょう!」と一丸となって進めていくことができたのだと言う。結果、秒針の部分をアルミ製にすることでバランスや動作の問題をクリアしたのだとか。

編集部:「一番苦労なさった部分というのはありましたか?」
山本氏:「実は、ケースのデザインが一番大変でした。何枚もデザインを作成し、ダメだしをもらって。私の机の上には十数個のサンプルケースが所狭しと並んでいます(笑)。でも、その甲斐あって、原作やアニメに登場してもおかしくない出来になったのではないかな、と思っています。」

確かに、良い意味での古めかしさを感じさせる質感と紅い高級感のある布を使った内装は、まさに“海賊が狙う宝箱”といった雰囲気だ。ちなみにこの箱の外側に施されている金の部分は一見すると金属質に見えるのだが、ユーザーが怪我をしないように合皮に金の塗装を施すというなかなかニクイ気配りがされている。

同商品について、一部では「原作の永久指針(エターナルポース)のままのデザインが良かった」「キャラクターのモチーフがないので物足りない」といった意見も見られるが、それでは常に身につけられる年齢が制限され、記者のような初期ファンの世代は保管しておくだけのアイテムになってしまう。アニメの公式グッズといえばどうしても低年齢層向けに振られがちだが、同商品こそ我々大人世代が待ちわびていた公式グッズといっても過言ではないだろう。

リリース直後から注文が殺到し、現状では立役者である山本氏ですら手に入れることができない状況だという。オークションなどで先々プレミアがつくことは必至だろう。
「どうやったら確実に手に入れることができますか?」
最後に山本氏に聞いてみた。

“手段”はふたつ。
ひとつめは正攻法だ。
「ワンピース 10周年記念公式ウォッチ 黄金の指針(ゴールデン・ポース)」のサイトに直接アクセスしてみる。

ふたつめは、連載誌である週刊少年ジャンプと番組が行っている同商品のプレゼント企画に応募する。運を天に任せるような話になってしまうが、これもひとつの“手”だ。
アニメの公式アイテムと侮ることなかれ。アラサー世代の胸を熱くした、あのキャラクターたちが大人の日常をおしゃれに飾ってくれる『黄金の指針(ゴールデン・ポース)』。見事その腕にはめることができた人はぜひ編集部までご一報を。
(TechinsightJapan編集部 北島要子)