イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】まだ23歳のリンジー・ローハン、額に深く刻まれたシワの訳。

化粧はハゲ落ち、額には深く刻まれた怒りに満ちたシワ。これが先月20日、「エミー賞」のパーティから出てきた姿である。本来であれば花盛りのはずの23歳、リンジー・ローハンがどうも浮かない。女性DJの恋人、サマンサ・ロンソンとの不仲空き巣被害による動揺だけが原因ではなさそうだ。

ハリウッドのお城風名門ホテル「シャトー・マーモント」で開かれたそのパーティを後にし、迎えの車に乗り込んだリンジー。カメラアマンが多数詰め掛ける授賞式関係の公式のパーティから、このような疲れ切った顔で出てくるというのも、セレブとしてはどことなくお粗末なリンジーらしい。

この頃のリンジーは、本当は酔いつぶれている場合ではなかった。エマニュエル・ウンガロ・ブランドとのコラボが決定し、「アーティスティック・アドバイザー」なる職に就いたリンジーは、ヘッド・デザイナーのエストレラ・アルクスとともに猛烈なスピードで仕事をこなした。

早速今月4日、2010年春夏コレクションが、ルーブル美術館とつながっているパリの「Le Carrousel du Louvre」で発表され、リンジーはアルクスとともに記者会見にも臨んだ。リンジーの登場はもちろんメディアの注目を一気にさらったが、では作品はいかがなものであったのか。

彼らが選んだ今回のテーマは「ハート」。プリントやアクセサリーによって十分に表現されたが、モデルの乳首や額にまで黒いスパンコールで作られたハート型のバッジが糊づけされ、額に付けたモデルはまるで顔が鉄腕アトム。おまけに、パンティ丸見えの超ミニ丈ドレスでモデルたちはキャット・ウォーキング。メディアはこぞって専門家らによる評価を仰いだ。

●Hilary Alexander / The Telegraph紙
これまで見たことがない恐ろしい光景。スパンコールの使い方、短すぎるスカートがよい例である。

●Suzy Menkes /The New York Times紙
ウンガロは気品あふれるオートクチュール・デザイナーだった。今回のコレクションは、ティーンの夜遊びファッションがオートクチュールに目覚めた程度の試みである。

●Booth More /Los Angeles Times紙
人気ショップ「キットソン」に並んでいる洋服とどこが違うのだろう。目新しいデザインの技術がどこにも感じられない。だが、2004年創設者の引退からすっかり鳴りをひそめてしまった同ブランドの、話題作りとしては成功であろう。

●WWD(women’s waer daily)誌
リンジー、やはり女優業に専念してみては?今回のコレクションで発表されたファッションは、若い女性がデザインしたとは思えないほど時代遅れな感じ。ピンク、オレンジと派手な色ばかりで、糊づけされたギラギラしたハートとともに、どうも安っぽくてシツコイ感じ。 “今後の活躍が期待される” とはとても言い難いものがある。

だが、リンジーの起用発表から今回の新作コレクション発表まで、与えられた時間はたった1か月であった。仕事のペースが早過ぎ、案の定彼女の起用は少し裏目に出てしまったようだ。リンジーの額のシワ、実はこうした酷評続きで現在はもっと刻みが深まっている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)