イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】ワルから一転、空軍のヒーローに。英国ヘンリー王子の生き様が映画に。

“プリンス・ハリー”の愛称で親しまれている、英国のヘンリー王子の生き様が映画化されることになった。両親の離婚、母の悲しい事故死、ワルとしてのイメージ、そして空軍での過酷な任務。現在25歳の王子の、真の姿を描いた作品になると英「デイリー・メール」が伝えた。

ハリー王子の等身大の魅力を伝えようとする、ドキュメンタリー・タッチの映画のタイトルは『The Spare(原題)』。兄ウィリアム王子の存在ゆえ、皇位継承において彼の立場は “スペア(予備)”。こう呼ばれてしまうことを、ズバリそのままタイトルに使用するようだ。

監督を務めるというピーター・コズミンスキー氏は、現在色々な方面からのアドバイスを受けながら、スクリプトに目を通しているという。

「王室は常に人々の興味の対象です。彼の両親の泥沼の破局、あまりにも無惨な母の交通事故死、幼かった王子の動揺、それらの全てがメディアにより人々の好奇心の目にさらされて来ました。」

12歳で母親であるダイアナ元皇太子妃を悲惨な交通事故で失い、悲しみに暮れた王子だが、2006年に陸軍士官学校を卒業し、英国空軍に入隊。世界各地の紛争地域に派遣される近衛騎兵連隊、「ブルーズ・アンド・ロイヤルズ」に配属された。

米国のメディアが「英国の王子が前線に」という極秘情報を捉え、報道したことから、王子の任務続行は危険だと判断され帰国させられたが、2007年末から77日間は、アフガニスタンの前線部隊の一員としてタリバン掃討作戦にも参加している。

小学生にして飲酒喫煙を始め、パーティではマリファナ吸引疑惑や、ストリッパーに絡む写真、ナチス・ファッションに身を包む写真などが流出し、常にスキャンダルまみれであったハリー王子も、これをきっかけに国民の信頼をガッチリとつかむことに成功した。

母親譲りの美しい顔立ちの持ち主で、品行方正なため誰からも愛されてきた兄ウィリアムは確かに立派である。だが生き様としては、数々の失敗を重ね批判にさらされ、しかしついに汚名を返上したヘンリー王子の方に魅力を感じるという人も多い。

「ハリー王子は皇位継承という意味では、いわゆるスペア(予備)の存在となっていますが、彼は国のために仕えるといった気持ちが大変強い若者です。彼は一般人である仲間と多々交わって来たことで、本当の世の中の姿を知ったと言います。」

この作品では、王子が皇位継承のためのスペアとしてではなく、一人の人間としての価値を自分自身に見つけ、国のために奉仕しようと立ち上がったあたりを上手に伝えたいと、コズミンスキー監督は大変な意欲的である。

脚本完成は年越しになる可能性もあり、キャスティングはその後、また撮影は来年秋に主に英国と中東で行われることになると話している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)