アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】患者の体内に忘れ物。赤ん坊が1年で22人死亡。悪評高い病院はなぜ機能し続けるのか(南ア)

看護婦が体内に忘れ物をする・・・新生児が1年間で22人死亡する・・・こんな怪しい病院がなぜ機能しているのだろうか?

南アフリカのダーバンにある病院で、19歳の少女が出産した。その際に膣の一部を切開したため、看護婦が止血用の消毒綿を詰めた。しかしその後消毒綿を取ることをすっかり忘れていた看護婦のせいで、少女は一時症状が悪化した。

10月13日に出産した少女は、帰宅後膣に鋭い痛みを感じたが、こういうものだろうと5日間我慢した。しかし痛みが一向に治まらないので病院を受診したところ、マンゴー大の消毒綿が出てきたという。看護婦は自分の過失を認めている。消毒綿を入れた直後に新生児の蘇生に駆けつけたため忘れてしまったと述べている。看護婦は少女に謝ったが、少女はもう二度と子供が欲しくないと思うぐらいのトラウマを受けたそうだ。

実はこの病院で、こういった事件は今回で2度目。前回は、出産後に子宮内に包帯の詰め物が残されていたため30歳の女性が炎症を起こすという事件があった。赤ちゃんは死産だった。

しかもこの病院では、不衛生が原因で肺炎を起こしやすい菌が新生児室に入り、新生児が何人か死亡するという事件が数年前に起こっている悪評高い病院だった。2007年、22人の赤ちゃんがこの病院で死亡している。今年に入ってから、死産だった妊婦が産婦人科スタッフの不注意で死亡させたとして話題にもなっていた。

このような病院がなぜいまも患者を受け入れ続けているのか。そして患者はその病院に通い続けるのか。日本で同じような病院があればそれはまずありえない。南アフリカという国が抱える、経済、医療、などの深い混迷をその理由に見たような気がする。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)