ノンコーディングによるサイトデザインと豊富なテンプレートにより初心者のホームページ作成入門ソフトとして有名な「ホームページ・ビルダーの最新盤「R 14」が発表された。
提供開始は、本年12月4日である。パッケージ製品の希望小売価格は、通常版が13,143円(税抜)、ライセンス製品の利用料金は通常版(JL-Standard)が12,000円(税抜)から、アカデミック版(JL-Education)が6,000円(税抜)からとなっている。パッケージ製品ならびにライセンス製品のいずれも、ジャストシステムが販売する。

新バージョンでは、検索エンジンでの検索結果に、自社のWebサイトが上位に表示されるようにするための、SEO対策支援機能「SEOナビ」を搭載した。対策に必要な編集支援だけでなく、必要な設定ができているかどうかを確認するチェック機能も提供し、ユーザーが作成したWebサイトへの集客を支援する。

「企業」「ショップ」「美容院」「飲食店」などのカテゴリーにより商用に利用しやすく、かつデザインクオリティの高い様々なテンプレートを、PCおよび携帯用サイトそれぞれ4～12ページのボリュームで10種類提供する。テンプレートに最小限の変更を加えるだけで、容易に自社のWebサイトが公開できる。

外注で作成したWebサイトや市販のテンプレート等に使われているCSSを直したいと思った際に、従来はCSSを知らないとうまく編集できず、編集画面上ではCSSを忠実に再現できなかったという課題もあった。新搭載の「スタイルエクスプレス」では、関係する全てのCSSをひと目で確認できる「スタイルエクスプレスビュー」機能や、CSSをより正確に再現できるような機能を向上させた。

なお、パッケージ製品にはGoogle や Yahoo! JAPAN で検索した結果に表示される検索連動型広告を、各社5,000円分、合計10,000円分利用できるクーポンがセットになっている。
検索されたキーワードに対して広告が表示され顧客を効率的に集客することができるため、作成した商用サイトをさらに効果的に活用できる。

ホームページ・ビルダーは、1990年代から有名なアマチュア向けサイト構築ソフトである。かつては個人ホームページ用としての側面が大きかったが、個人サイトの中心がブログサービスに移行したことに伴い、商用サイト構築ソフトとしての機能を強化してきており、今回のSEOナビの搭載による検索エンジン対策強化により、ネットショップを本格的に始めたいユーザーに最適な製品となっている。
（TechinsightJapan編集部　真田裕一）