writer : techinsight

【名盤クロニクル】ヘレン・メリル ウィズ クリフォード・ブラウン

(画像提供:Amazon.co.jp)

(ジャンル:ジャズ)
ことのほか日本で愛されているジャズヴォーカルの名盤です。日本のジャズシンガーがアルバムを出すときに、売り上げを伸ばすためには、この名盤に入っている曲を取り上げれば、効果絶大と言われます。
さて、このアルバムがどうして素晴らしいのかについて紹介したいと思います。

ジャズの世界では「アドリブ絶対崇拝」という風潮があって、緻密にアレンジされた演奏はどこか軽蔑されることが多いのですが、案に相違して、世に名盤と呼ばれるアルバムの多くは、記譜されているかどうかにかかわらず、優れたアレンジとセンスの良いアドリブがほどよく調和したものです。

ヘレン・メリルのこの名盤のアレンジは、この約30年後にマイケル・ジャクソンの名盤「スリラー」を世に送り出したクインシー・ジョーンズが担当しています。

ピアノ、ドラム、ベースそしてフルートを完全にアンサンブル要員として使っていて、このアルバムの立役者でもある、当時破竹の勢いのクリフォード・ブラウンのトランペットを盛り立てる内容になっています。

そして、「ニューヨークのため息」と形容されるヘレン・メリルのヴォーカルが素晴らしく調和して、卓越した演奏内容になっているのです。

日本人に特に愛されているのは、日本人好みのマイナーチューンが多いからでしょう。

「ジャズヴォーカルを聴きたくて」という初心者には、なるべくいろいろなオムニバスを聴いてもらって、自分の感性のおもむくところを聴いてほしいと思いますが、その例外として、ヘレン・メリルのこのアルバムは、誰にでもオススメの超名盤です。

(収録曲)
1. ドント・エクスプレイン
2. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
3. ホワッツ・ニュー
4. 恋に恋して
5. イエスタデイズ
6. ボーン・トゥ・ビー・ブルー
7. スワンダフル
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)