writer : techinsight

【ドラマの女王】よりにもよって、“父はプロサーファー”。なんとも間が悪い『ウェルかめ』

今回の【ドラマの女王】は、28日からスタートした、NHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』。ラスト月になっていきなり面白くなりつつも、結局つばさの花嫁姿がチラリとしか写らなかった前作 NHK朝ドラ『つばさ』の消化不良を抱えつつ、(結局、鈴本スーパーの妻、サザエさん・加藤みどりは声だけだったし。)全国のおじいちゃん、おばあちゃんと同じようにやっぱり後半、関西の(大阪放送局)制作に賭けるしかないと記者も期待一杯のニュー朝ドラ。しかし、のっけから父の職業がプロサーファーって、間が悪いったらありゃしない。

視聴率は低迷したままだったが、色々な意味で見どころ一杯だった『つばさ』が終わり、「多部ちゃんお疲れさま=倉科カナちゃんこんにちは」なのかと思いきや、やっぱり主人公・浜本波美の小学生時代から話が始まる。朝ドラ定番のはじまり方。

お遍路さんが行き交う、徳島県美波町の遍路宿の娘・波美は、新聞部の元気な少女。東京から越してきたお高い転校生と一緒にオシャレな新聞を作るため、数人の友達と共にプロサーファーの父・哲也(石黒賢)の試合を取材することに。しかし、海へ行ってみると父は試合に出場しておらず、のんびり食事をしている。驚いた波美たちが詰め寄るも、「波が小さい試合には出ない。」と強がって見せる父。ても本当は足のケガが元でプロサーファーを引退したのだった。

家族や家業を放り出し、世界中の海を渡り歩くプロサーファーという職業。聞こえはいいが、入賞しなければ収入ゼロだし、ただ単に調子がいいだけの男にも見えなくも無い(記者の知人に似たような人多数。)。いつもマジメな役が多い石黒賢が、憎めなくて人懐っこい父を好演。それはいいのだが、“あの事件”のおかげで、日本中のサーファー・父ちゃん達はここぞとばかりにイロイロ責められている。ちょうど40歳くらいで自由きままな海生活のツケがまわってしまうのだ。

そんなサーファー家族の「あるある」をうまく切り取った『ウェルかめ』。地方にしてはオシャレで出だし好調なのだが、大体「子供編」が面白いと本編つまらなかったりするから早いとこカナちゃんを出した方がいいような・・・・・。と思ったら、今週もう大人になるらしい。早い。波美の幼少期を演じる小酒井円葉ちゃんは、声がバツグンに澄んでいてカワイイので、もっと見たい気もするのだが。

すでにNHKはグッズのヒットを当て込んで、「かめっ太」くんなるマスコットを制作。Aikoの歌に合わせて泳いだりしているのだが、可愛さはビミョー。しかも、手が長すぎやしないか?(BSで夜もやってるのでごぜひ確認を。)
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)